心を逮捕されました。【降谷零】 (ページ22)

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降谷side

「そういや、そこに生のブリがありましたけど…」
真っ赤になったAさんが言う。
男の人の裸で、こんな真っ赤になるなんてウブだな。

「ジョギング帰りにシャワーしてこれを作る予定だったんです。来てください」

そう言ってAさんをキッチンへ呼ぶ。

「何作るんです？」

「ブリの照り焼きです。」
降谷さんはちゃちゃっと調味料を入れていく。

「何か特別な作り方があるんですか？」
「正解。"フランベ"という技を使って、洋酒のアルコールを炎で飛ばして素材の香り付けをする方法です。今回は日本酒でですけど」

Aside

「フランベ！」とフライパンを傾ける降谷さん。

ぼぅ！っと炎が上がり、あっという間に料理が完成。

す、すごい。
「料理人みたい！！！」

「ははは、真似事ですよ」

並べた料理を見て目がキラキラしているAさん。
「ふふ、可愛いなぁ」

「かっ…！？からかわないでくださいっ！」

本当のことだけどね。
しっかりした刑事の時とのギャップが。

「いっただきまーす！！」
「どうぞ」

「、！！す、すごい。レストランです」
頬張りながら言うAさん。

「それはよかった。褒め上手ですね、Aさんは」
「本当に美味しいんですもん！」

「うん、よく日本酒の風味が効いてる」

「ねえ降谷さん。明日は車でどこかドライブしません？」
「いいですね、そうしましょう！」

そう言って、Aさんとおやすみなさい、

と言って寝た。

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