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こうして私と降谷さんの同居生活が始まって10日ほど経った。
夕飯はいつも降谷さんが用意してくれるようになった。

それもお店レベル。

イケメンでスタイル良くて料理もできて公安警察で…って、凄いな。


いつか突然帰れるだろうと思ってたけど全然そんなこともなく。




あ、部屋はどうやって寝てるかって?
私が今まで通りベッドを使って降谷さんはソファで寝てる。

ずっとソファじゃ肩腰痛くなるから交代するって言ったけど、いいって意地でも変わってくれない。



お風呂は、私が先にいつも入らせてもらってる。それも意地でも変わってくれない。

優しいのか頑固なんだかわかんないや、きっと優しいんだろうけど。



でも、こうやって一つ屋根の下に男女がいるのに…手を出してこないって相当私魅力ないのかなって不安にもなる。

普通の男なら絶対1本や2本手出してるよなぁ。










________









私はいつものように仕事に出た。

「ねぇ中村」
書類に目を通しながら中村を呼ぶ。

「はい?」
中村は何か書き物をしていた手を止めてこちらを見た。



「…私ってそんな魅力ないかな」



「っはい!?そ、そんなことないです…!!」

なんで真っ赤になってんの、中村。



「普通さ、一つ屋根の下に男女がいたら…中村なら手出してるよね?」

「な、何ですかそれ僕がめっちゃチャラいみたいじゃないですか!」
「違うの?」


「いや…まぁ期間にもよりますよね」

「うーん…」
腕組みをする。

「Aさん彼氏でもできたんですか?」

「…はぁ!?違う違う!あの人は彼氏じゃ…っ」
そこまで言ってから口を咄嗟に押さえた。


「…あの安室さんと言う方だったりして」
ニヤける中村の頭を書類でぺし、と叩いて仕事しろ仕事!と言って私はその場を後にした。




なんでそんな焦ってんの、私。

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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時

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