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そんなこんなで私が降谷さんを探して連れて帰ってから4日経ったある日。

晩ご飯はいつも私が簡単に作っていた。




けど、今日は仕事から帰ると良い匂いがどこからかしてきて。



ガチャ…
「ただいま、降谷さん」



「あ、Aさん。おかえりなさい」

玄関に入ると、良い匂いはうちからだと言うことにすぐ気づいた。


おたまを持った降谷さんが玄関まで出迎えてくれた。


「え、降谷さん料理してたんですか!?」

時刻は19時。私はいつもこの時間からご飯作りを開始してた。


「えぇ。いつも作ってもらってばかりなのは悪いと思いまして。」


そう言った降谷さんの背後にあるキッチンには、美味しそうな料理たち。
「こ、これを1人で?」




スープにサラダ、副菜が2品にメイン料理にメンチカツ。




「はい、お口に合えばいいんですが…味見してみます?」

こくこく、と頭を縦に振って。



「はい」

お箸ではい、と言ってくる降谷さん。

こ、これ俗に言う…あーん?


恥ずかしいな、と思いながらも一口食べた。


サクサクの衣にジューシーなキャベツとひき肉の旨味。程よい味付けで食欲をそそった。
「っんま、店じゃん…」


降谷さんは微笑んで言った。
「よかった。」









降谷side




"うちに帰りましょう"


そう言われてAさんの家に帰ったものの、何から何までしてもらってて申し訳ない。
できることはするけど、Aさんはしなくて良いと言う。

それでも仕事から帰って2人分のご飯を作るのは大変だと思う。



そう思って、4日ほど経った日に勝手に作ってみた。

正直、キッチンを勝手に使うなって怒られるかなと思ったけどむしろ喜んでくれたようで良かった。


お箸ではい、と言うと恥ずかしそうに食べるAさん。

ただでさえ美人なのに…可愛らしい方だ。

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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時

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