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「ご飯、どこかで食べて帰りましょうか」
私がそう言うと、
じゃ、おすすめのお店に連れて行ってください。
と言われたので、一番初めに案内したいつも行くラーメン屋さんに行くことにした。
「へいらっしゃい!お、Aさんじゃねーか!」
ここには通っていて私がいくといつも店長が笑顔で出迎えてくれる。
「こんにちは店長!いつものラーメン2つお願いします」
「え?2つかい?」
店長が不思議に思ってると店内に降谷さんも入る。
「こらたまげた。Aさん、えれーイケメンの兄ちゃん連れてきたな!彼氏か?」
「ちっ、違いますよ!!」
私たちはカウンターに座った。
「それにしても兄ちゃん、男前だな!美人のAさんと並んで歩いてると美男美女で絵になるなぁ!」
店長はがっはっはっはと笑ってる。
店内には私たちの他に4人。そのうち連れは2人だ。
カウンターに1人ずつ私たちの両脇に座っている。
「へいお待ち!」
目の前に置かれたラーメン。
「ん〜!美味しそう!いただきますっ」
「うん!うまい!」
「でしょ〜?」
降谷さんはラーメンの汁を器ごと持ってごくり。
「あー!!!わかる!降谷さん!!」
「…え?」
「レンゲで飲むのと、また違うんですよね」
「お、知ってましたか?」
「ラーメン好き舐めちゃダメですよ」
「ふふ、気が合いますね」
と2人で笑い合った。
「っぐぅ…!!!!」
バタン。
「!?」
「っ!?」
音のする方を見ると、カウンターのサイドに座っていた男性が苦しみ出した途端、椅子ごと倒れた音だった。
見ると、中年の男性。口から血を流して倒れていた。
「っわぁぁ!!」
店長が大声をあげた。
「店長、今すぐ救急車を」
「お、おぉ…わかった」
私と降谷さんはすぐに男の元に寄り、状況を確認する。
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時