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いつものように朝の支度をして、
「じゃ、行ってきますね」と降谷さんに挨拶する。


「えぇ、いってらっしゃい。あ、Aさん」




「何ですか?」




「今日、この辺りを案内してくれませんか?土地勘がないもので。マップは確認したのですが…」

「あぁ、いいですよ。行きましょう」



今晩は降谷さんとこの町をぶらぶら歩いて探索することになった。私はお散歩、かな。












________







仕事が長引いちゃった。時計を見ると19:30。
遅くなっちゃったな。


車から降りると、降谷さんがアパートの階段を降りたところで壁にもたれ、ポケットに手を入れて片方の手で携帯を触って待っていた。


…何、この人。こんなイケメンだったっけ。

かっこいいな。


「っ、じゃなくて。

…降谷さん!お待たせしました!」



声を聞いてパッと顔を上げてにっこり笑う降谷さん。



こやつ、モテるな。


「行きましょうか」

触っていた携帯をポケットにしまいながらこちらに歩いてくる。




「車で行きます?歩いて行きます?」

「じゃ今日は歩いて行きましょう」


"今日は"

その言葉に次もあるんだな、って少しワクワクする。



「じゃあ、歩いていける範囲で色々行きましょう。」

幸い私の家の周りは自分で言うのもなんだけどかなり都心で徒歩ででもなんでもある。

私は歩きながらここはいつも行くラーメン屋さん、ここにだいたい食料品買いにきます、ここは…
と説明しながら一緒に歩いた。

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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月18日 6時

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