僕の恋人は、"芸能界きっての天然美女" 【降谷零】③ (ページ7)

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あの事件から３ヶ月ほど経った。
あれから眠れない日があったりなかったり。

零くんには梅昆布茶がおすすめだよって教えてもらったり試しては居るものの…

世間ではすでに私のドラマは放送されており、殺人事件のことは皆忘れてきた頃。

そんな今日は前々から約束してた零くんとジムでデートの日。恋人同士でジムに行く日が来るなんて。

「おはよう！」
お互い動きやすい格好でジムに向かう。

「最近全然行けてなかったから体なまっちゃった…」
「僕もさ。最近公安の方が忙しくてね」

ジムに着いて、私はとにかくまずは走り込み。
ランニングマシンでずっと走る中、零くんはベンチプレスしたりダンベルを持ち上げたりスピニングバイクでずっと自転車のように漕いだり…

ア、アスリート…？

私もその間他のことをしたりしたけど、最後にもう一度ランニングマシンに戻ってくると零くんも横に来て走り込みするみたい…

なんだけど。
何この人。

多分見たことないくらいの全力疾走で自分でタイム測って走り込んでる。しかも毎回すごく悔しそう。

そんなに運動しそうじゃ無いのに、見た目とのギャップ。
最後は私と同じくらいの速度でジョギングしてる。

あまりに凄くて走りながらポカンとガン見してしまっていた。

「…どうした？」

あまりに見てたから不思議そうに見てきたけど…、私から見た零くんのアスリート並みの運動の方が不思議なんだけど！！
「なんか…すごいね」
「…え？」
「いつもこんな感じ？」
「ん、まぁそうだな」
「見かけによらず、ゴリ…あ、違う。めっちゃ動けるんだね」
「誰がゴリラだって？」
「言ってない言ってないっ…ふ」
「笑ってるじゃないか」

零くんとこうやって話すのは初めてかもしれない。
というか、零くんをいじるのが初めてだったのかな。
なんか距離が一気に近づいた気がして、嬉しかった。

ジムに一緒に行くのも悪く無いな、なんて…
「また来ようね」
「うん」

約束をした。