僕の恋人は、"芸能界きっての天然美女" 【降谷零】③ (ページ44)

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その後、ポアロに入るといつものように梓さんが歓迎してくれた。

その場に居た数人のお客様にも話しかけられて、サインをプレゼントした。

鶴「にしても綺麗な子だねぇ」
梓「そうでしょ？鶴山のおばあちゃま。だって芸能界の中でも美女って言われてる人なんですもん！ね？安室さん」
透「！…えぇ。」

可愛いおばあちゃん。ポアロの常連さんらしい。
たまたまお隣のテーブルに座った。

「ここのコーヒーとハムサンドがとても好きで。」
と言うと、おばあちゃんもコーヒーがすごく好きでよく来られるとか。

鶴「じゃあ、私はそろそろ…。」
「お気をつけて。」
鶴「おや、雨が降って来てしまったね…」

外を見るとアスファルトに雨の跡がぽつぽつできていた。

「ねえ透くん」
こっそり手招きする。

透「ん？どうしたんだい？」
「お店に予備の傘ってある？私鶴山のおばあちゃん送ってくる」
透「あると思うけど…それなら僕が車で…」
「ううん、お店忙しそうだから。ね？」
透「…じゃあ、お言葉に甘えて」

私は傘を透くんから受け取った。

安室side

「お送りしますよ。」
傘を指差して鶴山のおばあちゃんに話しかけているA
鶴「そんな、悪いからいいのよ！」
「任せてください。さ、いきましょう」
鶴「いいのかしら…？じゃあお願いしようかしら…」
「ええ。もちろん」

カランカラン…

2人で傘に入ってポアロを出た。
その後ろ姿を見て、自然と笑みが溢れた。