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ザーン…


浜辺に静かな波音。


「海なんてひっさしぶりにきたよ!」
浜辺を軽快に歩く。

今は真冬の1月。
「今は穴場かと思ってさ」

透くんは私の仕事柄、人が少ないところに連れていってくれる。それに、連れて行ってくれるところは全て素敵な場所。考えてくれてるんだなぁ、って凄く嬉しかった。
「…ありがとう、透くん」


しばらく2人で浜辺を歩く。

浜辺にあるベンチに2人でかける。

ぅん〜!!と背伸びする。
「こんなにゆっくりした休み、久しぶりだよ」
「いつもお疲れ様」
「…海ってさ、世の中の嫌な事ぜーんぶ波と一緒に流してくれるよね」
「…そうだな」

私は透くんの肩に自分の頭を預けた。

そして透くんの手のひらを両手で掴む。
「大きく暖かいね、透くんの手」
そう言って自分の手のひらを合わせる。
「Aの手は冷たくて小さいな」
「風があるから寒いね」
「真冬に連れてきてごめん」

申し訳なく笑う透くん。

透くんはそう言うと、そのままするっと絡めて私の手を握った。
「…手、繋ぐだけでも心臓破裂しちゃいそうなんだけど」

「あー!!」
「な、なに?」

いきなり大きな声を出す透くん。
「今キスしたい」
「い、今?!」

そのままベンチの背もたれに腕を回してチラッと後ろを確認する透くん。

そのまま私のマスクをずらされた。
触れるか触れないかの、優しいキス。

「ふ、顔真っ赤」
「…みっ、見ないで…!!」




穏やかな波音と青い空の下、
初めてキスを交わした。

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つくね(プロフ) - Lalaさん» ありがとうございます(;o;)いつもコメントありがとうございます(;o;)!更新できる時は一気にします!がんばります〜⭐︎! (6月27日 15時) (レス) id: ba622fddf3 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - 掛け持ち作品も大好きでみてますが、こちらも既に大好きな作品になりました!更新するのが大変な時もあると思いますが、バシバシ更新お待ちしてます♡ (6月27日 15時) (レス) @page10 id: a10f094dfd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月26日 21時

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