僕の恋人は、"芸能界きっての天然美女" 【降谷零】

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「毛利さん、蘭さん、コナン君も今日はありがとうございました」
「またね安室さん」

3人と別れる。

自宅に帰ってハロにご飯をやった。

でも…
どうも映画を見終わった後からAとW主演の俳優とのキスシーンが頭から離れなくて。

やきもきしていると、当の本人から連絡が来た。

「もしもし？透くん。今大丈夫？」
「うん、大丈夫。どうしたんだい？」
「私のマネージャーが毛利さんに映画のチケットを渡したって聞いたんだけど…」
「ああ、それなら今日観に行かせてもらったよ」
「みっ、観たの！？」


そりゃ恋人には観られたくないよな。

「…透くんには…観られたくなかったな」
「でも凄くよかったよ？」

キスを求める顔とか、キスの最中の顔とか
俳優役の名前を呼ぶ可愛い声とか…、な。

「う、うーん…せめて…、せめて透くんと…」
"キスしてから観て欲しかった"

僕にはそう聞こえて…


「今度会った時には、覚悟しておいてくれ」

そう言うと、何言ってんのもう！って言われた。
テレビではお淑やかな美人、って感じなのに僕には違う一面を見せる彼女。

そう考えるとキスシーンなんてどうでも良くなるな。僕にしか見せないAはキスシーンよりももっと可愛いくて愛くるしいんだから。

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