はじめての ページ48
「じゃあ、気をつけてね。零さんもまたきてね。Aをよろしくね、あの子危なっかしいから」
「ははは、任せてください」
お母さんは車に乗り込んだ私たちに手を振った。
『うん、ありがと。お父さんにもよろしく伝えて。』
零さんも少し会釈して、私たちは私たちの家へ帰った。
ガチャ、、
『あ〜疲れた〜〜』
ソファへダイブする私。
「いいご両親じゃないか。」
スーツの上着をハンガーにかけながら零さんは言う。
『そんな、零さんのおかげだよ。ありがとう』
私はソファに座り直して零さんも私の横に座る。
「そんな両親に育てられた君は、幸せ者だな」
そう言いながら私の頭を撫でる零さん。
顔が近い。
『は、恥ずかしいよ…』
安室side
恥ずかしい、と赤く頬を染めて俯くAを愛おしく思った。
頭にあった手を顎に滑らせ、俯いたAの顎をくいっと待つと、これから何をするかわかったようで更に頬を染めた。
そっと唇を近づける。
触れるだけのキス。
心臓の音が聞こえるんじゃないか心配になるくらいに煩い。
僕たちのファーストキス。
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月4日 20時