今日:76 hit、昨日:46 hit、合計:53,600 hit
小|中|大
告白1 ページ42
「ま、またそのうち来るわ」
まなみは零さんをみて ふん!とそっぽをむいて、認めないまま帰っていった。
しーん…
嵐が過ぎたようだ。
『ご、ごめんね…あんな妹で』
「いや、心を開いてくれるまでゆっくり待つさ」
そう言って2人でソファへ腰掛けた。
2.3分か、体感では10分くらいに感じたけど沈黙が続いた。
沈黙を破ったのは零さん。
「ごめん、妹さんにお付き合いさせてもらってるなんて言ってしまって。
まだちゃんと言えてないのに」
『いや…私の方こそ…。妹がごめんなさい』
・・
…ん?…まだって?
「本当はちゃんと言いたかったんだ…。
好きだよ」
…私は後ろを振り返ってみる。
もちろん誰もいるはずなくて。
「ちょっと。…ふふふ」
零さんは口の前に拳を作って笑いを堪える。
『…わ、わたし?』
少し咳払いした零さん。
「君以外に誰がいるんだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
103人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つくね | 作成日時:2023年6月4日 20時