添い寝 ページ32
お風呂も済ませ、おやすみ、とそれぞれの部屋に入る。
今日は疲れた…昼寝たくさんしたけどまだ寝れちゃいそう。
ってあふあふあくびをする。
いつの間にか眠ってた私。
夢を見た。
家にあの強盗犯の男が来て、私は首を切られちゃう。
零さんを探すけど、どこにもいなくて。
零さんは元の世界に戻っちゃってた夢
目を開けると、目の前に零さんが居た。
『零…さん』
「ごめん、勝手に部屋入って。すごくうなされてたから…。怖い夢でも見た?」
そう言ってベッドに腰掛ける零さん。
『うん、零さんが、元の世界に帰っちゃう夢。そして今日の男が私の家にきて、私は首を切られて死んじゃう夢だった』
「そっか…」
『っ、離れたくないよ…』
「うん、離れないよ」
僕の服の袖をきゅっと握って肩を揺らすAさん。
そして落ち着くまでそばにいた。
「じゃ、もう寝れそうか?」
『うん、ありがとう』
「戻るね」
ベッドから立ち上がる零さんの腕を咄嗟に掴んだ。
「…まだ眠れない?」
『ね、今日は…一緒に寝て…ほしい…』
だんだん小さくなる声で恥ずかしそうにAさんは言った。
「…ん。わかった」
Aさんは少しずれて、僕のスペースを開けてくれた。
そこへ寝転ぶ僕。
『へへ、安心する…。』
「ん、おやすみ」
少ししたら、すぐにAさんの寝息が聞こえた。
見ると、Aさんは僕の方を向いて寝ていた。長いまつ毛に小さな鼻、口。手は口元にこてん、と置かれてぐっすり眠っている。
はだけた胸元からは谷間がしっかり見えていた
「っ、これは…。まずい。早く寝よう」
次の日僕の目の下にクマがあったのは言うまでもない
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月4日 20時