安室さんがトリップしてきました。 (ページ31)

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雑炊さんページ31

あのあと、ひとしきり泣いて疲れて眠ってしまったAさん。

本当、可愛い寝顔だな…。

よし、起きた時に何か食べられるようにしておこう。

僕は食欲が無くても食べれそうな雑炊を作った。

『…、ん』

ふわぁぁ〜。

と大きなあくび

ふと時計を見ると19時。

…？！私どんだけ寝てんの…

周りを見渡すと、キッチンのテーブルでうたた寝する零さん。

見ると、お鍋に美味しそうな雑炊が作ってあった。

『…ありがと、』

独り言だけどついお礼が出ちゃう

私にかけてくれたであろう毛布を零さんの肩にかけた。

『…美味しそう。』

「食べるかい？」

『っふわぁあ！？！！？』

飛び上がってびっくりするAさん。

「どうして君はいつもそんなにびっくりするんだ」

って笑ってる零くん。

『だ、だって寝てたのにいきなり後ろから声かけないでよ！！』

「ははは、ごめんごめん」

そして2人で零さんの作ってくれた雑炊を食べる。

『…おいし。』

「よかった」

『これお餅入ってるの？』

「そう。食欲無さそうだし、少しでも腹持ちしたらいいかなと思って」

そんなことまで考えてくれてるんだ…

お母さんみたい。

って心の中で考えてたらおかしくなってきちゃって

『っ、ぶっ！ふふふふっ、あははは！』

「な、なに？」

零さんはいきなり吹き出す私にびっくりしてる。

『ごめん、お母さんみたいだなって思って…』

とまたひとしきり笑う。

「こっちは心配してるってのにさ」

『嬉しいよ、ありがと』

そのあとご馳走様して、2人で食器を片付けた。