看板息子3 ページ26
家から飛び出してきた。
あ、片付け…ましてやテーブルの上のもの片さずに出てきちゃった。
零さんごめん…。
でもあれは零さんが悪い！
私がどんな思いで…
あーだめだめ、気持ち切り替えよう。
ほっぺをぺんぺん！と叩いてカフェへ入る。
安室side
Aさんは僕を連れて大型のショッピングセンターへやってきた。
すれ違う人が皆Aさんを見てちやほや言ってる。
無理もない、こんなに美人な女性はなかなかいないものだ。
するとAさんは少し歩くのが遅くなった。足でも痛いのか、と聞くと大丈夫って。
それから服を一緒に選んでくれた。似合うって言われて柄にもなくドキドキした。
彼女さんも、と言われ恥ずかしくて食い気味に買います！なんて言ってしまった。
僕の買い物ばかりなのでAは欲しいものないのか、と聞くと食料品だって。本当にいらなかったのか。
でもAさんとの買い物はとても話が合い、楽しかった。
帰りは頑なに荷物を持つと言ってたが、あんな細い腕に任せられない。僕は一番軽い葉物の野菜たちの袋を渋々渡した。
明日からまた1週間Aさんのカフェの仕事が始まる。もっと彼女を知りたい。
僕は一緒に働けないかと聞いてみるとマスターに聞いてみると。
そして朝。Aさんはハムサンドを美味しい美味しいと頬張ってくれた。ふと見ると彼女の口元についているマヨネーズ。
…かぶりつきたい唇だ。
と思った時には手を出して、そのマヨネーズを拭って舐めてしまっていた。
無意識だ、理性保たないとまずい
すると真っ赤にして家を飛び出したAさん。
少し期待して良いのかな
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作者名：つくね | 作成日時：2023年6月4日 20時
