安室さんがトリップしてきました。 (ページ24)

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看板息子1 ページ24

『あーあ、明日は仕事かあ』

今日も零さんがご飯を作ってくれた。

とっても美味しいカラスミパスタ。
同じカフェで働く女の子の得意料理を教えてもらったとか。

なんか妬いちゃう。

「頑張れ。

…ところで、人が足りて無いと聞いたけど、僕もそこで働かせてもらえないか？」

『え！？いいの？！正直なところもう毎日クタクタで…あむ…零さんが来てくれたらきっとカフェの看板息子になるに違いない！』

「看板息子って。ふっ、はははは」

お腹を抱えて笑う零さん。

…そんな笑う？

「今でも充分可愛い看板娘がいるじゃないか」

『ちょっと！！零さん、またそんな冗談やめてよね』

「ぷっ…看板息子……」

『まだ笑うー！？』

涙目になって笑う零さん。
もうやだ恥ずかしくなってきた。

ごちそうさまでした、と言ってお皿を引いて洗う。

「いや、これ以上Aさんにばかり頼るのも男としてのプライドがあるし、この町のことをもっと知りたいのもあるからね」

『なるほど…。では明日マスターに聞いてみるね！』

「頼むよ」

そう言って、今日は零さんに先にお風呂に入ってもらった。

食器を洗い終えて携帯を見る。

"東京都〇〇区で刃物を持った男が…"

物騒な世の中だ…怖いなあ。

「何見てるの？」

『っわぁ！いつの間に！！

…って、服着てよ、もう！』

いつのまにかお風呂上がりの零さんがタオルを肩にかけて上半身裸で出てきてた。

目のやり場に困るじゃん、もう。

零さん来てからドキドキしっぱなしだ…。

私も早くお風呂入って寝よっと！！！

そう言って零さんとおやすみの挨拶をして眠りについた。