お買い物5 ページ23
『ごめんね、全部持ってもらっちゃって』
「Aさんもちゃんと持ってたでしょ」
『あれは…持ったうちに入らないでしょ…』
そんな会話をしながら私の家へ帰宅した。
それももちろん全部運んでくれて。
『ありがと安室さん』
「いえいえ。あ、それはそうと。安室透って偽名なんだ」
『え!?!』
買ってきたものを片付けながら安室さんは結構大事なことをサラッと言った。
『どどど、どういう!?』
「かくかくしかじかで。トリップだと初めは思わなかったので安室透と名乗ったんだ」
『そうなんだ…
じゃあ本当のお名前は…?』
「降谷零だ」
『ふるや…れいさん。素敵な名前。じゃあ…降谷さんと言った方が良いの?』
牛乳を冷蔵庫へ入れながら聞く。
「今まで通り、安室でも透でも、降谷でも零でも。なんならゼロでも良い。警察学校の頃のあだ名だ」
『へえ…じゃあ…』
な、名前で呼びたい…!
でも馴れ馴れしいよね…
『…今まで通り、安室さん。で。』
「僕は名前でAさんと呼んでいるのにかい?」
『えぇ!?じ、じゃあ…零…さん…?』
「うん。それでいい」
『わかった、零さん』
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月4日 20時