お買い物1 ページ19
『でーきた!』
朝ごはんができた。
と言っても、簡単なご飯と味噌汁、卵焼きと昨日の白身魚の残りの煮魚。
「朝から豪華だね」
ほーっと目を輝かさせてくれる安室さん。
『昨日に比べたらぜーんぜん』
さ、食べよ!とご飯を運び、いただきます。と手を合わせて2人で食べる。
「ん!美味しい!卵焼き美味しいね」
『本当?だし巻きのように塩が強めか、あまーい卵焼きか悩んでさ…』
「きっとどっちも美味しいと思うよ」
嬉しい…。目の前でイケメンが私のご飯食べてる。
今まで付き合ってきた元彼たちは、私がご飯作ってもありがとうも美味しいも言われなかった…
人に喜ばれるのってこんな嬉しいんだ。
もりもりがつがつ食べてくれる安室さん。
作ってよかったぁ…
朝の食器洗いは安室さんがしてくれた。
私がする!って言ったらスポンジを奪い取られた。
昨日のお返しだろうな。
『私すぐ支度するね!!』
いつのまにか敬語がなくなってるAさん。
少し心を開いてくれたかな。
そして化粧をして着替える。
スーツを着たイケメンの横を歩くんだよな…
わぁぁ何着よう!?
結局決めた服は薄めのキャメルのブラウスに黒のジャンパースカート。
着替えて、髪はいつも後ろでポニーテールしてたけど今日は少しだけアレンジ。下あたりでくるりんぱしてお団子みたいにして。
恐る恐るドアを開ける。
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作者名:つくね | 作成日時:2023年6月4日 20時