安室さんがトリップしてきました。 (ページ14)

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ハイスペックな彼1 ページ14

Aside

いつものようにカフェの仕事を終え、ゴミをまとめて出そうと裏へ行くと、

血を流した人がいたので咄嗟に悲鳴を上げてしまった。

頭から血が出ているのか、頭を片手で抱えてふらついている金髪で色黒の男性。

外国人の人かな？でも凄い大怪我だ。

私はその人をカフェに運ぼうとしたが、長身で自分で歩く方が良かったみたい。

でもカフェに着いて、明るい所で見てさらにびっくり。頭から流血して着ているスーツは血まみれだった。

すぐに救急車を呼んだ。

彼はハーフだけど日本産まれの日本育ちらしい。
日本語もぺらぺらだった。

そして綺麗な青い瞳をしていた。

お互いの話をするも全く噛み合わず。
安室透と名乗ったこの人は、どうやら別世界から来たみたいだった。

きっと元の世界に戻るまでは大変だろうから、うちのカフェの2階をどうぞって言ったものの、

マスターが使ってた…なんてこと。

なので放ってほけなくて、私の家に呼んだ。

でも朝カフェを抜けてマスター1人で回してるから戻らないといけなくて、安室さんを1人家に残してカフェへ戻った。

安室さんは、多分私より年上そうなんだけどずっと言葉遣いも綺麗なままで凄く礼儀正しい。

そしてなんといってもイケメン…。
長身で肩幅も広くて、きっと向こうの世界ではモテてたんじゃないかなぁって思う。

カフェを17:30に締めて、自宅へ急いで戻る。

ガチャ

『すみません！！今帰りました』

少し息を切らしてリビングのドアを開ける。