お泊り会です。 ページ8
「今日はよろしくお願いします」
沙和ちゃんはそう言って私の母に頭を下げる。
「いえいえ、いいのよ！うちの娘と仲良くしてくれてありがとうね」
「いえ。こちらこそいつもよくしていただいて…」
「今夜は我が家だと思って、ゆっくりしていってね」
「はい」
そう、今日は待ちに待ったお泊り会。正直前世でもやった事がなかったので、凄く楽しみだ。
「じゃ、沙和ちゃん。私の部屋、行こ！」
「うん」
私は沙和ちゃんを連れて自室へ入った。
「荷物、ここに置いてね」
「うん、ありがとう」
沙和ちゃんとお泊り会か…こんな可愛い子とお泊りだなんて…ふふ、世の中の男共に自慢してやりたいわ。
「前も思ったけど、唯ちゃんのお母さん凄く綺麗な人だね。唯ちゃんにそっくり」
そう、沙和ちゃんの言う通り私の母は物っ凄い美人なのだ。もう、テレビに出てる女優さんにも負けないくらい。…でも私似てるかな？似てたら絶対芸能界にスカウトされると思うんだけど。
だけど、自分の母親を褒められるのは凄く嬉しい。私の母は、美人なだけでなく、とても優しい人だ。父も中々整った容姿をしているし、立派な人である。二人共私の自慢の家族なのだ。
「ありがとう。お母さんを褒められるの、嬉しいよ」
「お父さんはお仕事？」
「うん。うちのお父さん、社長なの」
「えっ、凄い。だからこんなに立派な家に住んでるんだね」
今世の私はとても裕福な家庭に生まれた。だからお金には然程困ってはいない…と言っても、前世でも別にそれなりにお金はあったし、苦しい思いは……したことない。
そう言えば私、何で死んだんだっけ。覚えてないや。
私の最期の記憶は今と同じく高校生だったから、やっと追いついた感じなんだよな。
「うーん、でも贅沢過ぎていつか罰当たりそう(笑)」
「そんな事ないと思うよ」
「そう？」
「だって唯ちゃん、いい人だもん。私とは比べ物にならないくらい」
「え、そうかなぁ。沙和ちゃんだっていい子だよ」
これは本当に思っている事。だって沙和ちゃんがいい子じゃなかったら、殺人願望をもっている事にあんなに思い悩んだりしないもの。
「私は…いい子じゃないよ。ねぇ、唯ちゃん」
「ん？」
「聞いて欲しい事が…あるの」
そう言った沙和ちゃんの表情は、今までにないくらい真剣な表情だった。
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クリオネf。t(プロフ) - 彼方さん» コメントありがとうございます〜！百合いいですよね〜。読み込んでくださって嬉しいです。 (2022年6月7日 14時) (
レス) id: 65c7182010 (このIDを非表示/違反報告)
クリオネf。t(プロフ) - れいなさん» ありがとうございます！！亀更新ですが、頑張ります！！ (2022年6月7日 14時) (レス) id: 65c7182010 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - 黒島好きなので応援してます！ (2022年6月4日 17時) (レス) id: 9244dafa1b (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 凄く面白いです!百合作品もあな番も好きなのでかなり読み込んじゃいました｡更新待ってます! (2022年2月16日 18時) (レス) id: 2885df64f2 (このIDを非表示/違反報告)
クリオネf。t(プロフ) - シォさん» ありがとうございます！私は菜奈ちゃん推しですが、黒島ちゃんはその次に好きです。流石に最終回前に察したけど信じたくなくて現実逃避してた人です、はい。 (2021年11月15日 3時) (レス) id: 65c7182010 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クリオネf。t | 作成日時：2019年9月9日 22時
