【あな番】こんな世界に転生したので取り敢えず運命を変えてやります。【黒島沙和】

お友達になりました。 ページ4

よし、黒島ちゃんの運命を変えるにはまず、黒島ちゃんにお近づきにならなければ！
　そう思った私は、早速黒島ちゃんに話しかけてみる事にした。

「あの、黒島さん！」

　私の声にこちらを見つめる黒島ちゃんの大きな瞳。
くっ…眼鏡姿も可愛いぜ…

「えっと…佐倉さん？」

　！！ 推しに名前を覚えてもらえてた…だと…！？
嬉し過ぎる！！

「名前、覚えてくれてたんだ」
「はい。とても綺麗な人だなぁと思って印象に残ってたので」

　び、美少女に綺麗って言われた…ヤバイ…

「あの」
「うん？」
「私に何か…？」

　不思議そうな顔でこちらをじぃっと見つめてくる黒島ちゃん。
　止めて、そんな可愛い顔で見つめないで！！天に召される！！

「あ、えっと。貴女がとっても可愛くてちょっと気になって。話しかけてみたいなって思ったの」

　おいおい、口説き文句かよ、何言ってんだよ私！！

「そんな…私なんて可愛くないですよ」

　な、何ですと！？

「そんな事ないよ！！黒島さんすっごい可愛いよ！！」
「え、えっと…」

　はっ…いけないいけない。
　こんな可愛い子をビビらせるなんて、落ち着け私。

「ごめんね、急に大声出しちゃって」
「いえ、全然構いませんよ」

　はぁ、天使や…でも殺人願望があるんだよね…

「えっと、それでね。私、差支えなければ黒島さんとお友達になりたいなって」
「…私でよければ」
「本当に？やった、友達第一号！…あの、それと黒島さんの事、沙和ちゃんって呼んでもいいかな？」
「佐倉さんの呼びたいように呼んでくれて構いませんよ」

　黒島ちゃんはそう言って微笑んでくれた。
　もしこの表情に何か含みがあったとしても、可愛いから問題ない。





　皆さん、本日をもって私の推しが、私のお友達になりました。

私、思いました。→←私、決めました。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す