【あな番】こんな世界に転生したので取り敢えず運命を変えてやります。【黒島沙和】

お付き合いする事になりました。 ページ24

沙和ちゃんの言葉を聞いて、私は暫く唖然としていた。
　沙和ちゃんにここまで強い口調で何かを言われた事は初めてであった事に加え、彼女の放った言葉の内容に何よりも驚いていた。
　一瞬、何を言われたのか理解出来なかったのだ。

「えっ…つまり、どういう事なの…？さ、沙和ちゃんも私の事……」

　そうだ、沙和ちゃんは先程私を「好き」だと言った。

「うん、そうだよ。私は唯ちゃんが好き。私、唯ちゃんに恋してるんだよ？」

　もう一度はっきりとそう言われ、それは私の胸にすとんと落ちてきた。
　何だか、先程までのもやもやした気持ちとは違うすっきりしたような、そんな気持ちになった。

「な…なんだ、そうだったの」
「うん、そうだよ。私も唯ちゃんに告白されるまで同じ気持ちだなんて思わなかったけど」
「女の子同士だから両想いは難しいかなって諦めてた……でも、同じなのね」

　私は改めて沙和ちゃんの方を真っ直ぐ見据え、こう言った。

「沙和ちゃん、好きです。私と付き合ってください」

　彼女の返事は……





「………はい」





　皆さんへのご報告。
　今日、私の親友・黒島沙和ちゃんは、私の彼女になりました。

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