へバラギ(ひまわり)の約束 (ページ48)

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涙　　　キュヒョンページ48

駐車場に車を止め急いでエレベーターに乗った。

発作が起きてて、しんどい思いして・・・
なのにポロポロ泣くAちゃん・・
きっと相当怖い思いしたんだろうけど、
あんなに泣くなんて・・・別に何か思って泣いてるとか？
・・・・考えすぎかな？

エレベーターが止まり扉が開くと僕は走って行った。

ドアを開けると１つの足音だけがバタバタと聞こえた。

「あっ！キュヒョナ、部屋開けて！一応待ってた・・
ヒョン！！Aちゃんソンミニヒョンのベッドにお願い・・」

タオルで氷まくらを包みながら小走りで玄関までやってきたリョウク・・

勝手に開けてくれれば良かったのに・・

リビングには、ソファから再びAちゃんを抱き抱えるヒチョルヒョン。
ヒョン？何考てえる？じっとAちゃんの顔を見るヒョン・・
そしてゆっくり部屋の方に来る・・

「あ・・今ドア開けます。。」

ドアを開け直ぐにソンミニヒョンのベットに敷いてある布団をめくって・・
そして日差しの入った窓のカーテンを引いた。
僕は先に仕事の用意しないといけなくて、なるべく静かに・・とカバンにあれこれ入れていた。

「え？私・・なんで？」

あっ・・・Aちゃんが起きた。
Aちゃんを見ると、クリッとした大きな目は半分位しか開いてなくて、しんどそうな顔と悲しそうな顔が混じってるように見えた。
ヒョンが今の状況を説明するけど黙ったまま・・

「大丈夫だよ。
ソンミニヒョンに熱があるからって、それだけ言ってある！
ヒョンがベッド使えって！
ここ僕の部屋でもある(笑)ヒョンと一緒なんだ！
こんな状態でAちゃんを帰したら僕たちがヒョンに怒られるよ。。」

僕がそう言ったら余計に不安にさせたみたい・・・

ヒョンが部屋から出ていき、リョウクがソンミニヒョンのタオルケットをフワッとAちゃんにかけて

「何も心配することないよ！ね？」

「はい・・」

Aちゃんはタオルケットをギュッと握って目を閉じた・・

リョウクが部屋から出てカチャッとドアの閉まる音がしたらAちゃんは体を起こしたんだ

「キュヒョンさん・・
私・・ミニオッパにも、皆さんにも迷惑かけて・・」

まだ何か言い続けそうなところを僕は割り込むように

「ほら。。。今はさ、眠れなくても横になってる方がいいよ？
僕はもうちょっとしたら仕事行くけど、リョウクとヒョンはまだ居てるから！」

「・・・・」

Aちゃんは黙って横になり目をつぶった。
ポロっと涙１粒こぼして。