思い出。。。 ソンミン ページ17
痛ってぇ・・・・・・・
えぐられるような痛みで目が覚めた・・
もうこの痛みはいい加減勘弁して欲しいよ・・
鎮痛剤が切れたんだ・・・
。。。って何時間寝てたんだろ。。外はもう日が落ちかけてるよ・・
あれ？
ベッドの横の棚に僕の携帯・・
誰か持ってきてくれたんだ。。
携帯から着信かメールを表す点滅が見えたけど
今は術後の痛みで見る気にもなれなくて・・・
そうだ。。検温だよね・・
ナースコールしなきゃ・・・
「はい。どうされましたか？」
「すいません・・今起きました。」
「はいわかりました」
・・・そう言えば
Aが来てたよね。。
あ・・・寝ちゃったんだ僕。。
びっくりしたよ。。。何年ぶり？
僕が高２の時にAは日本に帰ったんだよな・・
ほんとペンが入ってきたと思った。。
８年も経つと女の子って変わるんだね・・・
笑うと子供ころと同じなんだけど、なんだろ・・・・綺麗になった。。
あの頃が懐かしい。。
Aはあまり無理ができない事がわかっていたから、いつもAと過ごす時間はゆっくりと過ぎていった。
ママゴトしたよな。。。wwwww
嫌いじゃなかった・・それはAがずっとニコニコと嬉しそうに笑ってたから・・
小学校の時、時々一緒に帰った時にはよく冷やかされた・・でも気にはならなかった。
Aは嫌だったかな？
Aが中学に上り学校を休むことが多くなっって、学校に行ける日は朝一緒に行ったよね。
それは僕が高校生になっても変わらなかった。
なぜかそれがいつの間にか普通うになってて。
友達と走ったりはしゃいだり出来ないAを、よく自転車の後ろに乗っけて公園に行ったりしたっけ・・・
何か居心地の良い時間だった。
中３だったAは手術するからと日本に帰った。。
ただお互い
「またね・・」
って笑顔でバイバイって手を振ったの覚えてる。。
あ・・もう会うことはないんだな・・って思った。
妹みたいに“ミニオッパァ”って引っ付いてた小さなAが・・
ずっと見てきた笑顔が・・
僕の隣に居て当たり前になったてたAが・・
バイバイって言って居なくなった。。。
でも・・
もう隣には居ないんだって言う寂しさとか・・・
会えなくて辛いとか・・・・
そんなことは思わなくて、
ただただポッカリとした空間が僕の心の中にずっとあったあの頃。。
どこかでまた会えると思ってたんだろうか・・
いつの日か、気づけばAが心から消えていた。
けど・・・
会えたんだよね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みいこ | 作成日時：2014年8月12日 6時
