メモ用紙2 あなた ページ35
私の勝手な決心でミニオッパに散々心配かけて、挙句の果てには携帯の電源を落とし・・・
なのに今、もし移植がダメだったら・・と思うとその決心もどんどん揺らいでしまって。
「何かあったらいつでも連絡してこい。」
と渡してくれたヒチョルさんからのメモを見て、
もうどうしようもなくなった勝手な思いをヒチョルさんに聞いてもらいたい・・という自分が居た。
ベッドサイドの棚に置かれた、電源を落としたあの日のままの携帯・・
それに手を伸ばし
私は・・・電源を入れた。
携帯の画面が表示を表した瞬間目にしたのは、着信件数とメール受信の件数・・・
着信13件
メール受信は電源を落としたあの日からの未受信が次々受信していき、最終受信が件数25件
・・・・・全てミニオッパからだった
そして受信された曜日を見れば、それは毎日で・・・最終受信は今日の午前だった・・・
最後のメールを開けると
『Aへ
今日、僕は退院します
とうとうAの携帯は繋がらなかったね・・
寂しかった・・
逢いたかった・・
声が聞きたかった・・
待ってるから。。。Aからの連絡
ソンミン』
・・・うっ・・・うっ・・・・
オッパ・・・
ゴメンね・・・
ゴメンね・・・・・。
ヒチョルさん・・どうしよう・・
私どうしたらいいですか?
素直に逢いたいって言いたいのに、やっぱりあの日のこと思うと絶対に逢っちゃいけないって・・・・。
私はメモを見ながら、アドレスを入力した。
そして
『ヒチョルさんへ
Aです・・』
そこまで打って手が止まった。
どんな言葉でもいいから、ヒチョルさんからの言葉が聞きたいと思った。
こんな事相談できる友達も居なくて・・
厚かましいのは重々わかってるけど・・
っ・・・・!!
ウッ・・・・・
ドクドクドクドク・・・・・・・
はぁっ・・・・はぁっ・・・・
まただ・・・苦しい・・痛い・・・・
軽い発作・・
携帯を握り締める手は震えて、スルッと携帯が手から抜け落ちそうになりグッと握ったと思ったけど、それは微かに触れただけでベッドの下に落ちてしまった。
薬を飲んでしばらくして発作も落ち着いて・・・
落ちた携帯を取ったら、
あっ・・・・・・・。
手から落ちる瞬間、かすかに触れた時に短すぎる文が送信されてしまってた。
・・・どうしよう・・
私はそれ以上何も考えられなくて・・
さっきの発作のせいもあって、ベッドに潜り込むとスーッと眠りについた・・
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作者名:みいこ | 作成日時:2014年10月12日 21時