なり!31 ページ33
日「そん時、楽しかった?」
『別に…普通…』
日「そっか…」
僕は少し嘘を言った。
影「じゃあ、好きになれば楽しくなるんじゃねーの?」
菅日「「『は?』」」
影「だから、好きじゃないから楽しくないんだろ?だったら、好きになれば楽しくなれんじゃん。」
と、ポッキーを食べながら言ってきた。
おい。わしにもくれ。←
『いやいやいや、そーいう問題じゃないから。』
影「じゃー、どーいう問題なんだ?」
ぐぬぬ…何も言い返せない…
『バレーは好きだよ。ただ単に、怖いだけ。』
菅「…入学初日にその話してたな。」
『はい。しました。
だから、どーしても怖いから楽しむ事はできない。以上。』
嘘はついてない。負けるのが怖い。チームの足を引っ張るのが怖い。今朝、及川…サンにも言われたけどでも、どーしても怖くて怖くてたまらないんだ。
日影「「なら!俺がお前がバレーを楽しめるようにしてやる!!」」
『(´^ω^`)ブフォwww』
日「おい!被せてくんな!そして、玲!笑うな!!」
影「お前も被せんなよ!笑うんじゃねー!」
菅「凉夜。コートには?」
『…6人…』
菅「正解。コートには6人いるんだから、みんなで支えあって、時には失敗したり、足を引っ張ったりするけどみんなで支えあっていくのがチームだべ?」
『…』
そう…なんだけど…
それが、わかっていようとも心に染み付いた恐怖という感覚が跡形もなく消えるわけもなく、ずっと残り続けているんだ。
いつしか、その感覚は消えていく。僕はそうだと信じている。
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作者名:黒鷺夜@国見は俺の嫁。 | 作成日時:2017年5月23日 17時