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俺が話終えるなり小さなため息をはく杉山。
ひかれたかな...いや、でも友達の話って言ったし。
｢友達の話、ねぇ......｣
｢...う、ん。やっぱり男同士ってひく？｣
｢キスされたって話？いや、全然。むしろおいしい。｣
｢...お、おいしい？｣
｢こっちの話。｣
ｽﾞｽﾞｯと飲み物を飲み終えると杉山が考え込む。
周りの喧騒が嘘みたいに2人の間に沈黙が流れた。
こんな静かに考え込む杉山見たことない。
言い様のない不安に駆られていれば、目の前の顔がばっ、とこちらに向いたので思わず背筋が伸びた。
｢恋愛マスター杉山にかかれば話は簡単だよ。｣
｢れんあい？｣
｢そう。恋愛、恋だよ、恋。
その友達だっけ？も心当たりあるんじゃない？
なにがその想いを阻むかって立ちはだかるのは性別の壁だ。｣
こころあたり...
身を乗り出してやけに真剣に、豪語する杉山に圧倒される。
ただただ黙って耳を傾けた。
｢男同士の恋愛だって存在する。愛に性別は関係ない、とかいうけど、まさにその通りだと思うよ。人を好きになるのに年齢はもちろん性別も関係ない。
誰かを好きになれるってそれだけで幸せだと思うよ、って格好よくに友達に伝えてみてよ。｣
たっぷりと自信満々に語り終える。
なにかが分かりそうで分からない。
杉山の言葉はありきたりだけど、でもいざ言葉にして言われると胸に響いて。
そしてそれは絶妙なヒントで。
俺があいつに恋をしてるって決めつけるにはなにか決定的なものがないっていうか。
だって俺は光にキスされても嫌じゃなかったんだ。
｢ごめん、ちょっと一気に捲し立てすぎた？｣
なにも言わない俺にさすがの杉山も少しは不安を抱いたらしいが、
そんなことない、ありがとう、と言えば一瞬のうちにパーッと笑顔になる。
......前からうすうす感じてたけど、大ちゃんに似てるな。
｢さーて！この話は終わり！せっかく渋谷に来たんだから服みよ！服！｣
自分の心と向き合う暇もなく杉山に即されるがまま席をたって店を出れば、喧騒に包まれて。
さっき2人を包んだ一時の静寂が嘘のように思えた騒がしさの中、見えた光景も嘘だと思いたかった。
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まよ(プロフ) - みるみるみるきーさん» 最初からお付き合い頂きありがとうございます！ちゃんとくっつけられてほっとひと安心です笑暇がなくても腐ったものは生き甲斐なのできっと更新させて頂きます！コメント頂けて嬉しいです(>_<)ありがとうございます！ (2017年3月1日 10時) (
レス) id: cde03f2c07 (このIDを非表示/違反報告)
まよ(プロフ) - ゆうみさん» ありがとうございます！！はい！頑張ります嬉しいです(;_;)！ (2017年3月1日 10時) (レス) id: cde03f2c07 (このIDを非表示/違反報告)
みるみるみるきー(プロフ) - おつかれさまです。２人がちゃんとくっついてよかったです。おや？！イタリアに留学？？素晴らしいですね。沢山いろいろ楽しんでお勉強なさってきてください。帰国された時、お暇が出来ましたらこの作品の続きが描かれること待っています (2017年3月1日 6時) (レス) id: 40e0ecae06 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ - まよさんの作品好きです！これからもまよさんのペースで頑張ってください！！ (2017年2月28日 23時) (レス) id: 21ff791e58 (このIDを非表示/違反報告)
まよ(プロフ) - みるみるみるきーさん» さっそくコメントありがとうございます！有岡さん無邪気に喜んじゃってます←羨ましいですよね！できるものなら誰だってしたいです笑薮さん泣いちゃいますよ〜これは完全に恋愛対象に見られてないっすねw今後ともよろしくお願いしますm(__)m (2017年2月20日 12時) (レス) id: cde03f2c07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まよ
| 作成日時：2017年1月31日 19時
