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一瞬、何が起きたのかわからなかった
目の前は真っ暗で、
自分以外のぬくもりを感じる
そして、
すぐ近くに毎日香っている匂いがして
耳元で、息切れしている吐息が聞こえる
『、、、え?』
やっと、理解できた
俺、翔平に抱きしめられてるんだ
「壱馬さん、俺たちそんな、頼りないですか?」
『は?何言って、、』
「だって!何にも話してくれないじゃないですか!
皆、気づいてますよ。壱馬さんが最近おかしい事。
一人でため込むくらいなら、話してくださいよ。
いっつも壱馬さんに助けてもらってばっかじゃ、俺たちも嫌ですよ。」
『翔平、、、』
「頼りないかもしれないですけど、
相談くらい、乗りますから、、
だから、お願いです。
一人で悩んで、抱え込むのはやめてください。
俺たち、仲間じゃないんですか?」
『翔平、、っ、、翔平っ、、、』
翔平の言葉に、
どれだけ流れても枯れることを知らない涙は
またあふれてくる
名前を何度も呼びながら、
縋りつくように背中に腕を回した
「大丈夫です。
俺はずっとここにいるんで、気が済むまで泣いてください。」
翔平の腕が俺の背中をなでて、
ぬくもりを感じる
もう出ない、と思うくらいまで泣いて
ひっく、ひっくとしゃくりあげる
『、、っはぁ、、しょうへい、、、』
甘えるように抱きしめる力を強めた
「はいはい、落ち着きましたか?」
いつもはこうやってなだめるのは俺の役目なんだけどなぁ、、
そんなことを思いながら
コクっと頷く
『話して、いい?』
「壱馬さんが話せるなら、お願いします。」
『、、、翔平。
俺って、ランページに、、必要?』
「、、、は?」
『俺がランページにいる意味、ある?』
「さっきから、何言ってるんですか?
それ以上言うと、いい加減怒りますよ。」
『だって、、、』
「もしかして、エゴサしました?」
翔平の質問に
素直に頷く
「言っときますけど、壱馬さんがいなかったら、
もうランページではないんです。
壱馬さんは、いつもランページの看板を背負って、
先頭に立って俺たちを引っ張ってくれてます。
頑張ってくれてます。
そんな人を、いらないだなんて思うわけないじゃないですか。
そんなアンチ、気にしなくてもいいですよ。
大丈夫です。俺たちはそんなこと、微塵も思ってませんから。」
『、、、翔平、、ありがとう、、、、』
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涼臣壱(プロフ) - コメント失礼します。宜しければ、腐の世界のパスワードを教えていただきたいです。お願いします。 (8月21日 23時) (レス) id: cb1ac614d3 (このIDを非表示/違反報告)
倖結 - パスワード教えて欲しいです🙇♀️🙏 (2023年4月22日 21時) (レス) id: 6e4d351975 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - パスワード教えて欲しいです🙇🏻♀️ (2023年4月11日 17時) (レス) @page28 id: e2df81d541 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 腐の世界のパスワード教えてもらえますか? (2020年8月8日 16時) (レス) id: 8630041e22 (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 甘やかされる壱馬くんかわいすぎました!あと新世代ではなく新時代のピュアシンガーです! (2020年8月4日 4時) (レス) id: 511533d2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SAINTLAURENT | 作成日時:2019年7月25日 9時