初の共同作業 ページ32
天馬｢お前……こんなの、いつの間に作ってたんだよ｣
幸｢稽古の後にAの部屋にお邪魔してちょっとずつ｣
天馬｢んなっ！｣
幸｢どっちにびっくりしてるの？｣
天馬｢どっちもだ！｣
椋｢すごいね、幸くん！｣
一成｢オレ、稽古が終わったら即寝落ちっす〜｣
椋｢ボクも｣
三角｢ゆき、えらい｣
幸｢別に｣
一成｢あ、そーだ！オレも公演のキービジュ作った！｣
一成はそう言って、仮書きの紙を出した。
一成｢見て、見て！これ、どうよ！？｣
天馬｢これを……お前が？｣
一成｢まぁ、Aちょんとゆっきーも手伝ってくれたねん！｣
『そこまで手伝ってはないよ？』
椋｢すごい！かっこいい！｣
三角｢ゆきの衣装といっしょ〜。きらきら〜｣
一成｢二人ともいっぱい相談乗ってくれてさ〜｣
一成｢ねえ、マジでオレら、ナウでやばたんなデザインユニット組まない？｣
幸｢Aの仕事量が多いから却下｣
『遠慮しておこうかな……』
一成｢安定のAちょんとゆっきー……！｣
天馬｢やるじゃん、おまえら｣
幸｢は？当たり前じゃん｣
一成｢やった〜！テンテンに褒められた！｣
天馬｢とりあえず、今日はこれで解散。おつかれ｣
幸｢おつかれ｣
三角｢おつかれさま〜！｣
椋｢おつかれさま！｣
一成｢ねね、Aちょん｣
『ん？どうかした？』
一成｢8ミリビデオ直しちゃおっ！？｣
『それもそうだね。じゃあ、私の部屋で』
一成｢え、Aちょんの部屋？｣
『うん、ダメ？』
一成｢……大丈夫だよん！｣
『8ミリビデオ持ってきてね』
一成｢おけおけ！｣
私は小走りで自室に向かい着替えた。すると、ドアの方からノックが聞こえた。
一成｢Aちょん、入ってもいー？｣
『うん、どうぞ』
入ってきた一成も着替えていて、手には8ミリビデオを持っていた。
一成｢よーし、じゃあ直しちゃいますか！｣
『私は分解するから一成、直せる？』
一成｢おけおけ！任せちゃってっ！｣
『ん、頼りにしてるよ』
私は構造を覚えるようにして丁寧に分解をする。
直せたけど、元に戻すことが出来ないのは最悪だからね。
一成｢実はオレさ……分解するの苦手だから友達に教えてもらったんだよねん！｣
『…！！
ごめん、無理させた？』
一成｢いやいや！初の共同作業だから、オレが頑張っただけだよん！｣
『そう…？私は一成とできて嬉しい。ありがとう』
一成｢オレもAちょんとできて嬉しいよんっ！｣
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作者名：ろい
| 作成日時：2018年6月30日 23時
