【A3!】酸化した舞台から飛び降りますっ！2

恒例の天馬いじり ページ31

一成｢まあまあ、すみーはサンカク好きなだけだし！｣

三角｢さんかくはさんかくだから好き〜｣

天馬｢意味わからん｣

椋｢三角っていう名前だから、サンカクが好きってことじゃないかな｣

三角｢むく、大当たり〜！｣

椋｢えへへ｣

雄三｢お前、三角って名前なのか？珍しいな｣

三角｢オレは、斑鳩三角だよ〜｣

雄三｢イカルガ……？｣

雄三｢……まさかな｣

『どうかしたんですか？』

雄三｢いや、なんでもない｣


三角の名前を聞いた途端、何かを考え出した雄三さん。結局、教えてくれなかったし…。


雄三｢A、行くぞ｣

『わかりましたよ』


私と雄三さんは稽古場を出て、外に来た。


『何の用ですか』

雄三｢おまえ、みんなに言ってないのか｣

『……言えませんよ』

雄三｢そうじゃねぇだろ、言いたくないんだろ｣

『……言うのは怖いんですよ。
でも、きっと言わないといけない時はもうすぐで来ると思います』

雄三｢まぁ、いつ言うのかはおまえの勝手だから口出しはしねぇが、一人で抱え込むなよ｣

『…ありがとうございます』

雄三｢じゃあな｣

『ありがとう、ございました』


……まぁ、心には留めておこうかな。









『反省会終わった？』

一成｢もうおわるよーん！｣

『そっか』

天馬｢今日の稽古については以上。他に何かあるか？｣

幸｢はい｣

天馬｢なんだ？｣

幸｢衣装、ポンコツ役者の分だけできた｣

天馬｢いい加減、そのあだ名やめろ！｣

幸｢裾合わせするから着てみて｣

『さり気なく無視されたね』

三角｢されたね〜｣

天馬｢って、これ……｣

『わ……すごい』

椋｢幸くんが作ったの！？｣

三角｢きらきらきれ〜！｣

一成｢すげー！かっけー！
実物見ると、クオリティやべーよ、ゆっきー！｣

天馬｢すごいな……｣


天馬はそんなことを言いながら、着替えた。


幸｢うーん、まだまだ調整が必要だ｣

『待って、天馬』


私は天馬がつけている装飾のズレを直した。


『はい、良いよ』


天馬を見てみると何故か顔が真っ赤だ。


『え、どうしたの…？』

幸｢ポンコツ役者はAが近くてドキドキしちゃったんだって｣

天馬｢そんなこと言ってねぇ！！｣

三角｢てんま、顔真っ赤だよ〜？｣

一成｢激レアテンテン！｣

椋｢大丈夫？｣

天馬｢赤くねぇよ！｣

『まぁ、天馬をいじるのはここまでにして…』

天馬｢自覚あったのかよ！？｣

『もちろん♪』

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