相合傘【茅ヶ崎至】 ページ11
至「その調子でもっとデレて」
笑いながら言う至を見ると、ため息が出る。
『心配は無用だったかな……』
至「やっぱりデレ期じゃん」
『うるさいっ!』
至「俺が相合傘が良いのは、ちょっとリア充の気分味わっとかないとって思うじゃん」
『意味わかんないし。っていうか、私じゃなくても良かったでしょ』
至「……俺はAがいいの」
『やっぱり意味わかんない。濡れても知らないから』
至「分かってるよ」
私たちはそう言いながら、寮に帰った。
『ただいま』
至「あーつかれた。ただいま』
綴「やっぱりビショビショじゃないっすか!」
綴からタオルが手渡された。それを受け取り、こう言った。
『ありがと』
私は髪の毛を拭こうとすると、どこからか頭にタオルが置かれた。
至「A、動かないで」
どうやら私は至に髪を拭かれているらしい。
『ん、分かった』
いづみ「お風呂沸いたよー!」
至「一緒に入る?」
『………へんたい』
至「ごめん、じょーだん」
『はぁ……』
幸「A、着替えた方がいいんじゃない?」
『??
なんで?』
幸「……す、透けてるから」
私は自分の服を見てみると、少しだけ透けていることに気づいた。
それと同時に顔の温度が少しだけ上がった気がした。
『お風呂行ってくる』
私はお風呂に行こうと思ったけど、少しだけ足を止めて後ろに振り返った。
『至、ジャケットありがと』
私は早足でお風呂場に向かった。
至「はぁ……あれはずるいわ」
幸「何言ってんの、インチキエリート」
至「いや、こっちの話だから」
幸「あっそ」
梅雨の季節は雨音が好き。でも、濡れるのは嫌い。
『それなら、外に出るなって話なんだけどね』
私は今までの出来事を思い出す。
『今日の至はかっこよかった、かも…』
一方_____
梅雨の季節は雨音もゲームの邪魔だし嫌い。
それに濡れるのなんて尚更ムリ。
至「ま、会社に行かないといけないから叶わないんだけど」
オレは今までの出来事を思い出す。
至「あいかわらず可愛かった、かな…」
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作者名:ろい | 作成日時:2018年6月30日 23時