雨【茅ヶ崎至】 ページ9
今の季節は梅雨。
『いってきまーす』
真澄「いってきますのキス…」
いづみ「いってらっしゃいっ!」
咲也「いってきます!」
至「いってきます」
『…至、今日は車じゃないんだね』
至は何故か私たちと歩いている。
至「あーうん。車、車検に出してるんだよね」
車を持ってたら便利だけど、色々大変なんだ。
咲也「雨、降りそうですね…」
咲也さんはそう言いながら、空を見上げる。
『そうですね…』
至「え?雨?マジかよ」
『どうかしたの?』
至「今日、8時まで仕事なんだけど…」
傘忘れたと言う至。言うことはただ一つ。
真澄「…バカ?」
『ですね』
至「二人して塩対応とか泣ける」
真澄「うざい」
『先行きましょうか、咲也さん』
咲也「え、ええっ……」
私たちは至と駅で別れた。
空を見上げるとどこか黒くて本当に雨が降りそうだった。
『あ、雨だ…』
私たちが帰る頃にはポツポツと雨が降りだした。
咲也「至さん、大丈夫かな?」
真澄「知らない」
『とりあえず、早く帰りましょう』
私たちは急ぎめで寮に帰った。
いづみ「おかえり!雨、大丈夫だった?」
『今はまだ大丈夫かな?』
綴「はい、一応タオルな」
真澄「監督、タオルとおかえりの…」
いづみ「はい、タオル!」
咲也「あ、あはは…」
シトロン「お風呂こわしたヨー!」
『こわした……?』
一成「わかした?」
シトロン「それネ!」
幸「ただいまー」
椋「ただいま帰りました!」
三角「ただいま〜」
『至、大丈夫かな?』
そして8時になった。正確には20時だけどね。
いづみ「至さん、傘持って行ってないんじゃ…?」
いづみちゃんがそう言うと、玄関のドアが開く音がした。
「た、ただいま…」
幸「なんだ、ポンコツ役者か」
天馬「なんだってなんだよ!?」
『ま、まぁまぁ……』
椋「天馬君、雨はどうでした?」
天馬「オレは車で帰ってきたけど、結構本降りだったぞ」
『私、至を迎えに行ってくる』
一成「えっ、ちょ、Aちょん!?」
椋「Aさんっ!」
私はすぐさま上着を着て、至の分の傘を持って外に出て行った。
『あっ、至に連絡入れるの忘れた…』
私はすぐさまLIMEで連絡を入れた。
《駅まで迎えに行くから待ってて》
すると、2分程で返信が来た。
至《分かった。待ってる》
画面を見て、少し安心した。
『よし、早く行かなくちゃ』
私は走るスピードを少し上げた。
303人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ろい | 作成日時:2018年6月30日 23時