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幸に仕返しされた ページ22

幸「もう!集中できない!」

『ごめんね〜』

幸「……A」

『ん?』

幸「仕返し」


幸はニヤリと笑って、私の頬を触り始めた。


幸「やわらかっ…」

『………』


なんだろう、この敗北感。


幸「前からアンタのほっぺを触ってみたいと思ってたんだよね〜」

『そんな事言われても…』

幸「白くて柔らかいし、ハリもあって乾燥もしてない」


幸はそう言いながら、もっと顔の距離を近くにする。

だから私の目の前には幸の綺麗な顔がある。


『ゆ、幸』

幸「ん?なに?」

『ごめん、私が悪かった』

幸「分かればいーの」

『……はい』

幸「あ、でも、今度からも触らしてよね」

『??
どうして?』

幸「罪を償うと思ってよ」


正論を言われて私は口を噤んだ。


『……分かった。それじゃあ、稽古を再開しようか』

幸「はーい」

椋「はっ、はい!」

天馬「ああ」

一成「オッケー!」

三角「は〜い!」





_________


天馬「お前はそれでいいのかよ!?」

幸「そんなの、いいわけないでしょ。でも、どうしようもないじゃない」


あ、仕草が変わった。動きが出てきてすごく良くなったね。


椋「一発逆転で億万長者になんかなれないんだって。真面目に働け」

天馬「そこはもっとためた方が伝わる」

椋「あ、ごめん」

天馬「表現の仕方は良い」

椋「う、うん!ありがとう!」

椋「一発逆転で億万長者になんかなれないんだって。真面目に働け」


緊張しないで先を続けられてる。言い方を変えるだけで、全然違う。

みんながこの短時間で上手くなってるのは天馬の的確な指摘のおかげだ。


『それじゃあ、一時間お昼休憩にしよう。今日は支配人が作ってくれるって』

幸「支配人の料理って食べたことないな」

椋「なんだろうね」

天馬「カレーじゃないことを祈る」

一成「オレ、パスタとか食べたいな〜」

三角「オレ、おにぎり〜」

一成「すみー安定!」

三角「へへ!」

『なんとなく、予想はつくよね』


……カレーうどん、とか。


支配人「みんな、お昼ごはんできましたよ〜」

幸「まさかのカレー………」

天馬「うどん………」

支配人「昨日のカレーを再利用したので、味は保証付きです!」

『予想はついてたよ』

一成「ま、まあ、カレーライスじゃないだけいいんじゃないかな!」

一成「麺つながりだけど、おいしっす!」

三角「おにぎりがない絶望〜」

『あー、じゃがいもがサンカクだよ』

三角「ほんとだ!さんかく、さんかく!」

夏といえば花火→←成功してからの約束



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作者名:ろい | 作成日時:2018年6月30日 23時

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