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七夕【春組】 ページ17

7月7日____七夕。


MANKAIカンパニーの寮では、七夕の準備をしていた。


『至、笹運んで』

至「あー、ちょいまち。今、いい感じだから」

シトロン「ワタシ、運ぶネ!」

『ありがと、シトロン。場所はここら辺で』


私は、ゲームしている至にデコピンをしてからシトロンに笹の場所を指定した。

この際、痛いとか言ってる至は無視しよう。


いづみ「よし!じゃあ笹飾りを作ろう!」

綴「笹飾りっていっても、色々あるんですよね…」

咲也「?そうなんですか?」

『えっと…大きいのも合わせて20個ぐらい?』

至「それに、意味もあるとか」


いつの間にかゲームが終わった至は私の頭に手を乗せて言った。


真澄「とりあえず作っていけばいい」

いづみ「それもそうだね!」


私たちは各々、別れて作ることになった。


真澄「ねぇ」

『碓氷君?どうかしたの?』

真澄「ずっと一緒に居る…とかそういう意味の笹飾りってあるの」

『えーっと、それなら…織姫様と彦星様かな』

真澄「…分かった」


碓氷君はそう言うと、ご丁寧に作り始めた。


咲也「Aちゃん!」

『どうかしました?咲也さん』

咲也「どの笹飾りを作ればいいか迷っちゃって…」

『咲也さんは輪飾りを作ってみたらどうですか?』

咲也「輪飾り?」

『丸く作った折り紙を更に繋げていくものです。』


…意味はみんなの夢が連なっていつまでも繋がっていきますように、だったかな。


咲也「輪飾りかぁ…。ありがとう!作ってみるね!」

『お役にたてたなら良かったです』

綴「Aは見事に、人によって的中させるよな」

『…そんなことないけどね』

綴「意味は知ってて、咲也に言ったんじゃないんすか?」

『まぁ、うん』

綴「よーし、俺も頑張るか」


綴は相変わらず物知りだなぁ…。私の意図なんてすぐバレちゃった。


シトロン「ワタシのスーパー念力パワーで、毎年織姫と彦星を再会させてるヨ」

『今回は椋のおかげで晴れたけどね』

至「シトロン、撃沈w」


私は至が手に持っている短冊を見た。


『至は何をお願いするの?』

至「俺の短冊はこれ。今年は単発SSR祈願って書いておいたよ。SSR SSR SSR」


呪文の様にSSRと唱える至。どれだけガチャ運ないの……。


『相変わらずだね』


さて、私は星飾りでも作ろうかな…。






いづみ「できたー!」

『じゃあ、願い事を書こうか』

咲也「はいっ!」







天の川を渡って逢える織姫様と彦星様の恋路は年に一度の恋模様。

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作者名:ろい | 作成日時:2018年6月30日 23時

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