酸化した舞台から飛び降ります。【A3!】

一緒に帰ろう？ ページ44

幸｢誰もそんなこと言わないと思うけど！？さりげなくオレもディスられてるし｣

椋｢そ、そっか。ごめん｣

『それで、幸は一緒に帰らないの？』

幸｢……離れて、なら｣


そっぽを向きながら、返答をしてくれた。夕日のせいなのか少しだけ顔が赤い。


『ん、行こうか』


私の隣には椋。そして少し離れて幸がいる。

そんなことを考えていると、後ろからかなりの衝撃がきた。


『……っ、うわ！？』

椋｢Aさん！？｣

幸｢あぶなっ｣


私が転けそうになったところを椋と幸が支えてくれた。


？｢おつピコ！三人とも制服激マブ、やばたん〜！｣

『か、一成…』


後ろからきたのはなんと一成。あ、危なかった…。


幸｢ちょっと、コミュ力高男！
Aが転けそうになったじゃん！気をつけてよねっ！！！｣


凄い形相で一成に近づき怒る幸は軽く恐怖。


椋｢あのAさん、大丈夫ですか？
あ、ああっ！ご、ごめんなさい！ボクなんかがAさんに触ってしまってーー｣

『大丈夫だよ。ありがとう、椋、幸』


私はそう言って椋と幸の頭を撫でる。当の二人は少し顔が赤い。


一成｢あっ、ずるーいっ！オレも撫でてー！｣


犬の耳と尻尾が見えたのは気のせいにしておこう。


『一成、案外高いから撫でにくいんだけど…』


私は不満を垂らしながらも一成の頭に手を延ばす。

その手を優しく払い、自分の頭に持っていく人物がいた。


『……幸？』

一成｢ええっ、ゆっきー！？｣

幸｢コミュ力高男はだめ。Aを転けさそうとしたから。撫でるならオレを撫でて｣

『……それもそうかも。ごめんね一成』


私はそう言い幸を撫でる。
ところで、椋から何故かキラキラした目を向けられるのはどうしてかな？


一成｢ええええええ！！！｣


叫んでいる一成は一層のことスルーの方向で。



幸｢？
何この車｣

『なんだろうね』

一成｢ポルチェじゃん！｣

椋｢…？｣


一成以外の三人が頭にはてなマークを浮かべていると、第三者の声が聞こえた。


？｢道の真ん中で騒ぐな。恥ずかしい｣

『……天馬』


そう、車から出てきた天馬だった。天馬の言葉にこれまた幸がつっかかる。


幸｢こんな狭い道にこんなでかい車で入ってくるアンタの方が恥ずかしいから｣

天馬｢オレの車のどこが恥ずかしいんだ！｣


あぁ、また始まった……。


幸｢所有者｣

天馬｢？
所有者って…オレか！オレのどこが恥ずかしいんだ！？｣


まぁ、色々と感覚が違うのかな。

寮に帰宅、晩ご飯→←とてつもなく理解不能

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