とてつもなく理解不能 ページ43
翌日
私は学校帰りに椋君と出会った。
『椋君？』
椋｢あっ…A、さん｣
『一緒に帰る？』
一人で帰るのも危ないし、どうせ帰るところは一緒だと思い、椋君に声をかけた。
椋｢ボ、ボクでいいんですか？｣
『うん。ていうか、椋君に言ってるんだから当たり前でしょ』
椋｢そ、そうですね！｣
私は椋君の隣に肩を並べて黙って歩く。
『あ、そうだ』
椋｢どうかしたんですか？｣
『ずっと聞きたいことがあったんだけど、椋君って呼んでよかった？』
椋｢…へ？｣
『一回呼んでみた時にびっくりしてたから、ダメかなと思って。確認をとってから呼んだ方がよかったね』
私は俯いて歩いている椋君にごめんと声をかける。
『だから、これからはなんて呼べばーー』
椋｢む、椋でいいですっ！！！｣
私の言葉を遮り、椋君がそう言った。
『……いいの？』
椋｢はいっ！いいと言うか、椋がいい、です！｣
本人も言ってるしいいかな。これはお言葉に甘えさせてもらおう。
『じゃあ、これからは椋って呼ぶね。私の事はAって呼んで』
椋｢ボ、ボクが呼んでもいいんですか？｣
『…？』
ボクが呼んだら穢れる、と言っている椋。
『んー、私が椋に呼んでほしいんだけどな。……ダメ？』
椋｢わ、分かりました｣
名前の呼び方を変えただけで少しだけ仲良くなった気がする。
学校ではこんなことなかったから嬉しい…！！
少しだけ頬が緩む。
？｢なに、二人でニヤニヤしてるの？｣
椋｢あ、幸くんーー！｣
幸｢幸？｣
椋｢あ、ごめん。幸くんって呼んでもいい？｣
幸｢別にいいけど……何？｣
『一緒に帰らない？』
幸｢オレらが一緒に寮生活してること、ばれたらどうするの？｣
椋｢え？だめかな……？｣
『ばれたらばれたときだよ？』
幸｢Aの考えは軽すぎるんじゃない？
演劇やってるって知られたら、面白がられるに決まってるだろ。メルヘン坊ちゃん｣
どうして、本気で演劇してるのに、面白がる人がいるのか、とてつもなく理解不能だ。
椋｢あ…そうか、ごめん。そうだね。
ボクと一緒だと、幸くんも何か言われちゃうね…｣
椋の口ぶりはまるで、学校で何か言われているような感じに思えた。
……大丈夫、かな？
『む、椋？』
椋｢マメチビコンビとか、サイズ揃いすぎとか、可愛いキャラでセット売り狙いかよとか…｣
椋の口からは幸をもディスっている悪口？が流れてくる。
それはまるで限りがないみたいに。
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かはら - ろいさんの作品大好きです！頑張ってください！ (2021年1月4日 16時) (
レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
クリスティ38(プロフ) - 曲がりなりにも助監督にたいして、口がわるすぎないですか天馬。そこからの、流れも違和感あるし少し読んでて不快でした。 (2020年3月10日 22時) (レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - あっいや修正中ですね！？すみません！！すっごく前からこの作品見てます！好きです！！ありがとうございます！！ (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - 更新再開したんですか！？まじですか！？ (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星（スター）の夢花さん» はい！よろしくお願いします！ (2018年7月6日 0時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2018年5月20日 19時
