甘い物好きはお揃い ページ48
私は学校から帰り、すぐに着替えて晩ご飯を作る。
今日のメニューはサラダと(三角用の)おにぎりと、イタリア料理であるアマトリチャーナ。
『あれ?トマト、ない……』
買い忘れたのか、それともいづみちゃんが夏野菜のトマトカレーで使ってしまったのはどうか分からないけど、無いのは事実。
『どうしよう…。流石にメニューを変更してたら時間は間に合わないしなぁ。よし、買いに行こう』
日持ちするガトーの材料も買いに行こう。
そんなことを考えていると、談話室のドアが開いた。
?「ただいま帰りました」
帰ってきたのは椋だった。
『あ、おかえり、椋』
椋「あれ?Aさん、どこかにお出かけですか?」
『ちょっと買い忘れた物があってね』
椋「ボク、荷物持ちしましょうか……?」
『…!!
いいの?』
椋「はい。もちろんです」
『ありがと』
私たち、二人はそう言って買い物に出かけた。
『椋が付き合ってくれたから、ちょっと買いすぎちゃったかも』
私達は両手に荷物を持って歩いている。
椋「あの、どうしてチョコレートを買ったんですか?」
『デザートにね、ガトーでも作ろうかなって』
椋「ガトー?」
『あ、えっと、ガトーショコラのこと』
椋「わぁ!ガトーショコラですか!」
椋はそう言い、わかりやすく笑顔になった。
『ガトーショコラ、好きなの?』
椋「ガトーショコラというより、チョコレートが好きなんです」
『そうなんだ…。まぁ、分かるかも』
椋「Aさんもチョコレートが好きなんですか?」
『私の場合はチョコレートというより、キャンディかな』
椋「甘い物が好きなのはお揃いですねっ!」
『うん、そうだね』
椋との会話はとっても癒される。幸とは違う可愛さがあるよね。
『それより、椋。半分持つよ?』
椋「このくらい大丈夫ですよ」
『……見かけによらず、力があるんだね』
椋「そ、そんな…大したことありません」
そう言いながらも、この大荷物も危なげなく普通に運んでるし。
『何か、スポーツでもやってたの?』
椋「実は、ずっと陸上部だったんです」
『そうなんだ?』
椋「朝も放課後も、学校の授業以外は部活ばっかりやってました」
『意外かも。図書室とかで読書とかしてるイメージだった』
椋「よく言われます」
椋「今は朝も放課後も劇団の稽古なので、ちょっと懐かしい感じがしますね」
そう言って、少し悲しそうに笑う椋はとても儚げに見えた。
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かはら - ろいさんの作品大好きです!頑張ってください! (2021年1月4日 16時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
クリスティ38(プロフ) - 曲がりなりにも助監督にたいして、口がわるすぎないですか天馬。そこからの、流れも違和感あるし少し読んでて不快でした。 (2020年3月10日 22時) (レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - あっいや修正中ですね!?すみません!!すっごく前からこの作品見てます!好きです!!ありがとうございます!! (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - 更新再開したんですか!?まじですか!? (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» はい!よろしくお願いします! (2018年7月6日 0時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2018年5月20日 19時