同じ制服の二人とは ページ4
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「…学校は終わったし、荷物を取りに行かなくちゃ」
荷造りをしていた荷物を取りに行くために家に向かい、荷物が入ったカバンを手に持った。
「行ってきまーす」
外に出て駅に向かう途中、カバンのポケットに紙が入っていることに気づいた。
片手で開いてそれに目を通した。その文にクスリと笑いながら、それを大切に閉まった。
そして電車から15分、そこに広がる景色はまるで別世界のようで。
「久しぶりだなぁ、”ビロードウェイ”」
小さい頃はよく行っていた演劇の聖地であるビロードウェイ。
変わっているような、変わっていないようなその風景は風化していなかったように思えた。
感慨に浸りながらも、いづみちゃんからのトークで送られてきた地図を見てみると赤い丸あった。
そこがMANKAIカンパニーらしい。
「それにしても…ほんとに端っこだなぁ」
ビロードウェイに入っているのか入っていないのか
微妙なラインにMANKAIカンパニーはあるらしい。
でも、私にはこんな場所がちょうどいい気がする。変に主役気取りの真ん中なんてもう誰もいらないんだから。
「ここ…?」
寮はMANKAIカンパニーから、そう遠くないところだからここのはずなんだけどなぁ。
誰かに聞こうとしても周りには誰もいない。…流石端っこ。
「あのっ!ここに何か用ですか?」
後から声が聞こえて、振り向いてみると同じ高校の制服に身を包んだ男の子2人が立っていた。
……見たことあるような無いような。
「えっと、MANKAIカンパニーの監督さんに呼ばれて来たんですけど…」
「は?監督に?」
私にジロリと睨みを効かせた人にはやっぱりどこか既視感がある、でもそれが思い出せなくて気持ち悪い。
「ま、まぁまぁ、真澄くん!
えっと、カントクならもう少しで帰ってくると思います!」
マゼンダ色の髪の毛に明るい笑顔、まるで太陽みたいな人がもう1人を宥めつつも私にもそう言ってくれた。
そうは言うものの、突っ立つだけじゃ時間の流れはどうにも遅い。誰も喋らない中で待つだけの時間は非常に心苦しいかった。
「A、来てくれたんだ。……あれ?咲也くんと真澄くんも一緒?」
後ろから現れたのはなんといづみちゃん。それを知った私たち3人は各々の反応をして名前を呼んだ。
そしていづみちゃんは笑いながら私たちに言う。
「まずはお互いに自己紹介からだね。A、咲也くん、真澄くんも行こう!」
「うん」
「はい!」
「…分かった」
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かはら - ろいさんの作品大好きです!頑張ってください! (2021年1月4日 16時) (レス) id: 2f778f3504 (このIDを非表示/違反報告)
クリスティ38(プロフ) - 曲がりなりにも助監督にたいして、口がわるすぎないですか天馬。そこからの、流れも違和感あるし少し読んでて不快でした。 (2020年3月10日 22時) (レス) id: eb0de2c665 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - あっいや修正中ですね!?すみません!!すっごく前からこの作品見てます!好きです!!ありがとうございます!! (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
れるりく(プロフ) - 更新再開したんですか!?まじですか!? (2020年2月8日 17時) (レス) id: d5b76f9b62 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 夢花 ゆめいろ星(スター)の夢花さん» はい!よろしくお願いします! (2018年7月6日 0時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2018年5月20日 19時