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「雨、まだ降ってんじゃん」
「だねぇ」
眠たそうな顔をした四葉くんが窓に向けてそう言う。
無限に降る雨を見つめて私も相槌を打つと亥清くんがスマホの画面から目を離さないまま、口を開いた。
「A、傘もってんの？」
「ううん」
「はぁ？馬鹿じゃん」
返す言葉もなく、笑い流すと次は和泉くんがため息をついた。
「傘を借りて帰った方がいい、とは言いましたけどこの様子じゃ少し難しいかもしれませんね」
「まぁ、いざとなれば、」
「おーちゃん、オレらの車で帰る？」
そこで爆弾発言を投下した四葉くん。
あえて言わないようにしていた(らしい)和泉くんも目を見開いて、亥清くんに至ってはスマホを落とした。
「いやっ、……さすがにそれは」
「なんで？
オレ、おーちゃんが風邪引くのヤだ」
「そっ、そんなの言ったらオレだって嫌だし！」
和泉くん助けて。
縋るような目で見つめて目線で訴えかけると和泉くんはまたもや、ため息を吐いて渋々と言った顔で重たげな口を開いた。
「撮られることは無いかもしれませんが、有り得る話なので無理ですよ。
……それに、おふたりとも傘は持っているんでしょう｣
確かに。
それなら車で帰る必要もない、よね。
運がいいのか悪いのか、なんかわかんなくなっちゃった。
⿴⿻⿸まあ仕事はないよ、どうかした?
A傘忘れちゃった
⿴⿻⿸終わるまでには学校の近くのコンビニに車停めておくから
Aスタンプ
よし、これなら何とか風邪を引かずに済みそう。
未だに拾えていない亥清くんのスマホを拾って、机に置いてから自分のスマホをカバンのポケットに入れる。
「親戚が迎えに来てくれるから大丈夫だよ」
「…なら安心ですね」
「嘘じゃないよな？」
「えっ、おーちゃん嘘ついてんの？」
「なんでそうなるの、ほんとだって」
語気を強めにそう言うと大人しく引いたふたりをみて、肩を落とす。
「これ、一応貸す」
「エッ、……ハル、ちゃん？」
私のブレザーを引っ張った亥清くんは、乱暴に折り畳み傘を私に手渡した。
シンプルな、黒い傘。
それはちゃんとしたもので、ロゴは見慣れた英語が3個並んでいる。
「念の為だからな！
もし、迎えが来なくなったとき用のやつだよ！
……遠慮とか良いからいいから持っとけ」
「…………うん、ありがと」
素直に貸してもらおう。
使わなかったら明日返せばいいだけの話だもん。
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なつめみく - あああか三月、、大丈夫。浮気しないさ。 はるかたゃん、けっこn((( (9月24日 12時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - みさん» 亭主関白亥清ぬんどタイプすぎて思わず出してしまった……！！同志がいて感激してますありがとうございます！（作品読ませて頂いていますファンです、いつも供給をアリガトウゴザイマス！） (2020年9月11日 2時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - てっ、亭主関白いすみくん可愛すぎます、、、、、、！！、！この作品どタイプですアリガトウゴザイマス！！！！ (2020年9月8日 23時) (レス) id: f83f4b4f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2020年9月6日 2時
