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……亥清くん、何かまだ言ってたのかな。
先生が来たせいで通知すら確認出来なかった。
すぅ、と後ろから寝息が聞こえると思えばどうやら四葉くんが爆睡しているらしい。
前から配られるプリントを四葉くんのところまで回すのと同時に後ろを見てみると…やっぱり。
「(な、ん、と、か、お、こ、し、て)」
「(む、り、い、わ、な、い、で、く、だ、さ、い、よ)」
バレていないかな、なんて先生を盗み見るもまだ大丈夫みたいだった。
でもそれも時間の問題である。思い切り揺さぶって起こすことくらいならできるけど、先生が居ないことが必要条件だし。
ガラリ、と教室の扉が開いた。
「遅刻しましたー」
いかにもダルい、と言いたげな声が聞こえたと思えばそこには亥清くんが遅刻届けを持って立っていた。
亥清くんはこっちを見た後、先生にそれを渡して自席へと向かってくる。
「A、教科書、」
「あ、……うん」
静かな教室には充分聞こえるような声量だった。
机を引きずる音も響いて、ある程度くっつけばそれは止んだ。
雑誌か何かの撮影だったのか、ヘアセットがされた亥清くんの髪からヘアバームの匂いが香る。
雨の匂いより強いそれはしばらくの間、記憶に残りそうだった。
シャーペンが削れるような音がしたと思えば、少し下には亥清くんのノートに文字が書いてあった。
今日の授業のノートみせてお昼でいいよね?
うん
Aのノート見やすいからけっこうすき照れるよハルちゃん
そっと、手が伸びてそのままゆっくりと髪を耳にかけられた。
思わず右隣にいる亥清くんを見て、目を見開いた。
「全然照れてないくせに」
「！！
びっ、くりしたあ」
拗ねたような顔をした亥清くんがめいっぱいに映った。
綺麗な、整えられたその顔は芸能人だということを主張させていた。
「ふはっ、…アホ面」
顔を左へと背ける。
自分でもわかるくらいに心臓は音を立てて鳴っている。
指先とか耳とか、顔とかが熱い。血液が循環しすぎたみたいに。
……これ以上近くで見たら、多分だけど、やばい。
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なつめみく - あああか三月、、大丈夫。浮気しないさ。 はるかたゃん、けっこn((( (9月24日 12時) (
レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - みさん» 亭主関白亥清ぬんどタイプすぎて思わず出してしまった……！！同志がいて感激してますありがとうございます！（作品読ませて頂いていますファンです、いつも供給をアリガトウゴザイマス！） (2020年9月11日 2時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
み(プロフ) - てっ、亭主関白いすみくん可愛すぎます、、、、、、！！、！この作品どタイプですアリガトウゴザイマス！！！！ (2020年9月8日 23時) (レス) id: f83f4b4f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2020年9月6日 2時
