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【番外編】 ページ12


もし、他校のマネだったら?





「スカートちょっと短くて中見えそうだから、直しとけ〜?」

「スガまま、そんなに短くないデスけど」

「まま命令な?」




そうくるかあ。
その立場を逆手に取られるとは思わなかったんだケド。

頬を少しだけ膨らませながらも、スカートを直そうと手にかけると目の端で慌てた様子のスガさんが目に写った。




「いやいやいや!
さすがにここはだめだろ、ちゃんとトイレでしなさいっ!」

「ままめんどくさ…あ、」




澤村さんが苦笑いでこっちに寄ってくるのが見えた。

……なんか、手のかかる子どもみたいな感じでちょっと心外なんだけど。




「スガの声が大きくてこっちまで聞こえてきたけど…どういう状況?」

「聞いてください、ぱぱ。
ままってば、うるさいんデス。どうにかなりませんかあ?」

「聞いてよ、あなた。
この子ってば、こんな廊下のど真ん中でスカート直そうとするのよ〜」




やっぱりスガさんノリ良すぎて好きかもしれない。
笑うのを我慢して言う私たちを他所に澤村さんはため息を吐いて、笑った。



「おまえらの漫才はもう息ピッタリだな。
でも、3年の廊下(ここ)でそれをするのはやめとこうな」

「……ハイ」

「そう怒んなよ大地!
旭なんか仲間にも入れて貰えないから涙目なんだぞー?」




東峰さんが涙目…。
想像つくようなつかないような。

斜め左、前方をよく見ると確かに東峰さんがそこにはいて、教室の扉から肩と顔だけが出ている。
ちなみに涙目ではない。




「いや、スガと白鷺さんが見えたから声掛けようと思ったけど漫才始めたから声掛けにくくて…」

「え、声掛けてくださいよ〜」

「だからヘナチョコなんだよなぁ」

「そういう旭にピッタリな役職は親戚のおじさん!」




中々に酷いな、澤村さんもスガさんも。
親戚のおじさんなんて年に会うか会わないかじゃん。




「じゃあ清水先輩は……隣人さんか、本当のまま?」

「!!
俺はAちゃんをそんな子に育てた覚えはありませんっ!」

「スガさんに育てられた覚えないから、やっぱり清水先輩がほんとのままかな」




あんな美人なまま、寧ろこっちが引け目を感じるというかなんというか。
とにかく私には荷が重い話だった気がする。




「私には想像つかないけど頑張るね」

「……。
やっばり清水先輩しかいないよぉ」

「まさかの俺が隣人!?」

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黒猫。(プロフ) - 白鷺ちゃんのキャラめっちゃ好きです!お話もとても面白かったです!更新頑張ってください!応援してます! (2022年2月11日 19時) (レス) @page13 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - 初めまして!繰り返し読ませてもらってます!!あの、気の所為だった申し訳ないんですが白鷺兄妹の過去というか因縁ってあんスタの朔間兄弟をイメージされましたか?とても好きな設定で何回もこの小説読んじゃいます!これからも無理せず頑張って下さい! (2021年10月24日 21時) (レス) @page11 id: 5a1541447c (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした!更新頑張ってください(ケラッ、、、一気読みしちゃった笑 (2021年9月1日 21時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろい | 作成日時:2020年6月29日 21時

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