３７．がんばらない ページ45
．
「白鷺…ってなんで鼻押さえてんだよ」
「…………いや、何も」
びっくりしたけど一周回ってスンって真顔になった私は絶対に悪くないと思う。
「Aチャンおかえりー、俺らに買い出しのこと教えてくれないなんてヒドイ！」
「おかえりなさい、Aさん！
荷物持ちます！……って荷物どこ行ったんですか！？」
「……はぁ」
合宿だとしてもやっぱりうるさい。
無意識に顔を歪めながら、荷物を持ってくれていた谷地さんと烏野1年生の4人にお礼を言って白鳥沢の次の試合相手を確認する。
「…………エッ、」
それはほんの最近、数分前に聞いた名前。
ずしりって何か重みが乗せられたみたいに頭と肩が重くなったから見てみると腕。
「今さっきぶりやな、白鷺さん？」
「うっ、わ…金髪の方の宮」
「ちょい、Aちゃんそれは無いわ。俺のこと名前で呼んでや」
「気分による」
ぎゅうぎゅう締め付けてくる腕を叩いて退かすことを促すと割とすんなり退いてくれた宮。
交代って言うみたいに次は銀髪の宮が私の片腕を両腕の中に入れた。
「片腕に体重かけないで、重い」
「白鷺さん、冷たくて気持ちええわ……」
「聞け？？？」
ほら、見てみなよ。
金髪の方の宮と白布が人殺す前みたいな顔してるから。
ねぇちょっとほんとに、
「白鷺、試合だ」
「…はぁい」
牛島さんナイスタイミング、デス。
2人の宮が私から離れて稲荷崎の方へ向かうのを見て、私も白鳥沢の方へ駆け寄ると大変だなとでも言うように瀬見さんが頭を撫でてくれる。
「白鷺、これからは防犯ブザーとか持った方がいいと思うぞ」
「不審者相手に鳴らすんデスか？」
「まぁ…そんな感じだな」
「じゃあ、天童さんが近寄ってきたら鳴らしマス」
「それは百歩譲って辞めてやれ。…な？？」
詰め寄る瀬見さんは私の肩を緩く叩いてそう言う。
……そんな念を押さなくても半分くらいは冗談なのに。でも変なことしてきたら迷わずに鳴らすケド。
真顔でそんなことを考えているとひょっと、後ろから天童さんが音もなく現れる。
「Aチャン、俺の事スキだネ！」
「はぁ？？」
相槌ならぬ言葉で噛みつきつつ、周りに不審者とか変な人とか居たっけと考えると案外居るかもしれない。
「……私、周りに変な人多い」
「人たらしだからだろ」
「あー、それはあるよ白鷺」
「白布クンと川西、それ失礼」
．
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
