【番外編】 ページ25
．
もし、兄妹·姉弟だったら？
【白布の場合】
「久しぶり」
「…うん、久しぶり」
実家暮らしである妹に寮暮らしの兄。
会話は元から弾む方ではないため、少し静かなぐらいがちょうどいい。
違う高校に行っているせいか、共通の話題が見つからずソワソワ。
「牛島さん、雑誌に載ってた」
「！！
雑誌、読んでたっけ」
「部活の先輩が見せてくれた」
「は？部活入ったの。… 何部？」
「バレー部、って言ったらどうする？」
大人しそうな顔の割に人を驚かすことが大好きな妹は今年1の爆弾発言をしやがった(白布談)。
【川西の場合】
「あ、ねぇちょっと」
廊下を歩いていると偶然、姉に遭遇。2人とも寮暮らしだけど何故だか久しぶりに会う気がして。
姉が手を差し出すのを見てそこに手を置く。
「…違う、電子辞書返して」
「あ、そういえば、」
不機嫌そうな顔の姉を見て、部屋まで取りに行くと今度は白布が姉と喋っている。
「太一、遅い」
「…なんで賢二郎いるの」
「喋り相手的な」
空気を読んで退散した白布。
はぁ、とため息を吐いて電子辞書を高く上げる。
「……弟さん弟さん、お姉ちゃんをいじめないでください」
「どうしようかなあ」
寮生の中では名物になりつつあるこの姉弟。
【五色の場合】
「またテストやばかったって聞いたんだけど」
目の前で正座する兄。ベッドに足を組んで座り、それを見下す妹。
2人の中に兄妹の概念はない。双子だし生まれた差なんてそれほど気にしなくても、なんて意外と楽観的な考えだ。
「部活が忙しいのは分かるけどそれを理由に補習とか受けるのは違うでしょ、文武両道に極めるべきだと思うし、そんなんじゃ牛島さんみたいなエースにはなれないね」
グサリ。
棘のある容赦ない言葉が突き刺さる。
妹はベッドからおりて、兄を椅子に座らせることを促す。
「夕食まで勉強見てあげる。…今度のテストで赤点なんてとったら分かってるよね？」
どことなく先輩である白布さんを思わせるのは気のせいなのか否か。
いやでもなんか最近、白布さんうちの妹と仲良くなったとか風の噂で聞いたような。
「双子のお兄ちゃんがエースって私に自慢させてくれるんでしょ」
「自慢させる！させます！」
入学した時に約束した言葉、忘れてないよ。
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
