【番外編】 ページ24
．
もし、寮生じゃなかったら？
【白布の場合】
「白鷺、」
「…アリガト」
電車通学は中々に大変。
学園から駅までの距離は歩くのには少し長すぎるからバスを使う。
暗い中、1人でバスを待ち続ける私を気にしてか練習後は着替えずにジャージを着てバスが来るまで待っててくれる。
「寄り道せずに帰れよ」
「分かってるから、白布まま」
白布ままは心配性(本人談)。
【川西の場合】
「待ってて」
そう言って着替えに行った川西を見つめて、ひとりポツンと体育館に残る。
ボーッと待っていると不意に寒気が。
……そういえば、今日の気温は低いんだっけ。マフラーも何も持ってきてないのは流石にキツい。
「はい、行こ」
不意に触れたその手は妙に暖かい。
それと同時に首元に巻きついたこのふわふわした暖かいものだって。
「明日の朝返してくれればいいから」
ありがたく好意に甘えることにする。
どことなく川西の匂いがするマフラーに顔を埋めて気づかれないように微笑んだ。
山田曰く、カレカノオーラが爆発してたらしい(後日談)。
【五色の場合】
「Aさん、これどうぞ！」
バス停まで見送るのは2年生勢の役割だと割り切っているのか帰る時にはホカホカの温かいカイロをくれる。
部活後の勉強会の後は妙に元気な五色に送ってもらうこともあったり。
白布は教え疲れてるし、川西は暗記に必死。必然的に1番元気な五色に頼まれる。
「Aさん、これって当番制になったりしないんですか？」
「……さぁ」
「オレだってAさん送りたいのに毎日、白布さんと川西さんじゃないですか！
オレ、今日の帰り道に抗議してみます！」
そう。
とりあえず五色は後ろにいる白布に気付いた方がいいんじゃないかな。
「じゃあ、Aさん！お疲れ様です！！！！
明日はもっと鋭い、」
五色が言っている途中でバスの扉が閉まる。しかもすぐ後ろには白布がいる。
五色ってとことん報われないよね、こういうことに関しては。
明日はちょっとだけ話聞いてあげるかぁ、なんて考えて席に座った。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 742人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
