29.がんばらない ページ37
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あの黒いトサカヘッドは、
「黒尾サン、」
「あ、Aチャン。どーした、こんな時間に1人で。俺に会いたくなっちゃった?」
「…えっ、黒尾さんと白鳥沢のマネさんってそんな関係だったんですか」
「違う」
癖っ毛の眠そうな目の梟谷のセッター。名前は…あかあし、だっけ?
シクシクと嘘泣きしてる黒尾サンをフル無視して、そのあかあしに向けて即座に否定する。
「白鷺さんだよね」
「……あかーし?」
「赤葦ね。よろしく、白鷺」
「よろしく、赤葦」
若干苦労人感出てるの白布に似てて接しやすい。
そんなことを考えていると後ろからひょっとジャンプして出てきたミミズクみたいな人。
「赤葦!トスくれ!」
「木兎さん、ずっと打ちっぱなしだったんですから休憩してください」
「……じゃあちょっとだけ休憩!」
「チョロ…んんっ」
言いかけたところで咳払いをすると、後ろに居たツッキー(笑)がぷっ、と馬鹿にするみたいに笑った。
「……ブロック練習?」
「おー、正解。一応全国5本の指には入る木兎のスパイクをツッキーと止めようってやつ」
「ツッキー……」
「ちょっと、白鷺さんまでやめてください」
「会った時からほぼツッキーって呼んでたのに」
目をちょっとだけ細めて顔を下に向けて悲しそうな顔をすると言葉を詰まらせたツッキー…月島。
その瞬間に後ろから赤葦が私の頭に手を乗せる。
「後輩いじめない」
「…ちょっとからかっただけなのに。
ウチの五色は全力で慰めてくれるよ」
「…………へぇ?
なら慰めてあげるんで、こっち来てくださいよ。白鷺さん?」
「あ、赤葦」
「今のは全体的に白鷺が悪い」
わっるい顔をして近づいてくるツッキーから一旦、距離をとる為に肩にタオルをかけている梟谷のエース…ぼくとさん?の後ろに隠れた。
「んおっ?どーしたどーしたマネージャーよ!」
「ちょっ、今のは絶対に俺ん所だっただろ!」
「黒尾サン、差し出す感じして胡散臭いから無理」
「無理って!!絶対に木兎の方が、」
ぼくとさんの後ろで黒尾サンと会話をしつつ、赤葦に目配せするとしょうがない、といった感じでため息をつかれる。
「いいぞっ、もっと俺を頼ってくれても!!
俺はエースだからな!」
「は、ぁ……?」
「白鷺、そこはノッておいて。
木兎さん、普段はウチのマネージャー2人に頼られることあんまり無いから」
「……備品破壊してそう」
「…まあ、嘘とは言わないけど」
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…??(すっとぼけ顔)コメントありがとうございます、更新頑張ります! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…?あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い!更新頑張ってください! (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります(真顔)。応援ありがとうございます! (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え?夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます! (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう!!自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね!!更新頑張ります! (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2019年3月8日 22時