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まあ分かってた事だけど案の定、解像には時間がかかった。
外を見るともう夕方の色。
綺麗だなあ、なんて柄にもないことを思いつつボーッと外を見る。目の端に瀬尾と兵頭達が写ったけど今は興味無いしどうでもいいや。
「A、夕食取りに行くけど行く？」
「んー……行く」
流石に暇で死んじゃいそうだから。…あ、ごめんこれは流石に嘘。
短い廊下を歩いていると水越が急に私の名前を呼んだ。
「Aちゃん、」
「なに？」
「その、…ごめんね」
「…………水越、私に何かしたっけ？」
水越が私に謝る理由がどうも見つからなくて首を傾けて聞く。
すると目の前の2人は驚いた顔をしながらも各々、違う反応を見せた。
水越は苦笑い、諏訪は軽く笑ってる。
「蓮が死んだって思って八つ当たりしちゃったから」
「あったね、そーいえば。別に気にしてないし、全然いいよ〜」
誰だって身近な人が死んじゃったらそうなるかもしれないしさ、私も今思えば言いすぎた、ような気もする。
「あんた、ほんとに相変わらずだね」
「何が？」
「ほらそーゆーところ」
諏訪の言ってる意味がよくわかんない、でもそれを気にする余裕もないようなあるような。
軽く話しながら準備室を開けると脂汗をかいている辛そうなせんせ。
「せんせ、大丈夫…？」
「大丈夫だから」
せんせに近づいたところで諏訪の声が後ろから聞こえた。
思わず後ろを振り返ると鉄パイプを持った瀬尾に兵頭、光永、立野。
5人指名された時の男子はもちろん、この人質生活をあんまよく思ってない男子たちがこっちに来たのが見えた。
「先生ごめん！」
「っあ……、」
謝罪の言葉と共に兵頭はせんせを蹴り飛ばした。
それを見て一瞬だけ思考が停止したけど右手を握りしめて反射的にせんせの前に立つ。
「何考えてんのか知らないけどさ、そーゆーのやめてくれる。
協調性無さすぎ、何がしたいの」
冷めた目で見つめると2人は特に反応することも無く、せんせに近づこうとする。
「ちょっと近づかないでってば、」
そう言うと突然現れた瀬尾に思い切り押されて背中を壁に強打する。
おもわずその場に座り込む。上を見ると同時に水越と諏訪以外の女子の姿も見えた。
「あんた達、何やってんのか分かってんの！？」
「もう限界なの、帰りたいの！！」
ムカつく、ムカつく。本当にムカつく。
なんでいつもこうなるの、私なんの役にも立ってない。
歪む視界に気づいて歯を食いしばって手を握りしめた。
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まな(プロフ) - めっちゃ面白かったです！3年A組の小説いくつか読んでるんですが里見くんとの絡みがあるやつないかな〜って思っててめっちゃドンピシャでした！！お忙しいかと思いますがもし更新できる機会があれば更新して下さる事を楽しみにしています！ (2021年11月7日 10時) (
レス) id: 416dea9fe2 (このIDを非表示/違反報告)
こんま(プロフ) - すごく面白かったです！結構前の作品なのに、この小説を読んで、全話見返してしまいました。もし、気が向いて戻ってこられて、更新されるのを楽しみに待ってます(*´-`) (2020年3月28日 9時) (レス) id: 6f75830094 (このIDを非表示/違反報告)
りあむ - この、作品めっちゃ、好きです。更新頑張ってください。 (2020年3月7日 17時) (レス) id: 3db215812e (このIDを非表示/違反報告)
寝不足猫ﾁｬﾝ(プロフ) - 更新頑張ってください！！応援しております！！ (2020年1月25日 23時) (レス) id: a938903424 (このIDを非表示/違反報告)
ri - 続き気になります！更新頑張ってください！ (2020年1月4日 14時) (レス) id: 7096643188 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年12月29日 0時
