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丸い顔を黒く染めて怒る殺せんせーに対してシロが落ち着いた声色で淡々と述べた。




「君に言う義理は無いね、殺せんせー。だがこれで納得しただろう。両親も違う、育ちも違う、だがこの子と君は兄弟だ」




其れを聞いて嫌な記憶が蘇る。
あの時もそうだった、何もかも違うのに家族だなんて偽りの関係で生きてきた。

下を向くにつれ、落ちてくる髪を耳にかけイヤホンから聞こえる音と掌にある紙を見ることに集中した。




「…どうやらあなたにも話を聞かなきゃいけないようだ」

「聞けないよ、死ぬからね」




シロがそう云った瞬間、光で紙から見えていた様子がよく見えなくなった。

光が無くなって見えたのは堀部くんに殺られる殺せんせーの姿だった。




「ちぇっ、一つ貸しだよ殺せんせー」



異能で作った鳥に此方へ戻っておいでと司令を出す。するとすんなりと戻ってきた鳥の解体を済ませ、右耳にはイヤホンを付けたまま教員室を出て廊下へと出た。

此処からならよく見える、窓越しだけどね。




「その脱皮は見た目よりもエネルギーを消耗する、よって直後は自慢のスピードも低下するのさ。常人から見ればメチャ速い事に変わりはないが、触手同士の戦いでは影響はデカいよ」




どう見ても殺せんせーが押されてる。…それにしても奥の手である脱皮をこんなにも速く使わせるなんて矢張り侮れない。




「加えてイトナの最初の奇襲で腕を失い、再生したね。再生(それ)も結構体力を使うんだ。二重に落とした身体的パフォーマンス、私の計算ではこの時点でほぼ互角だ」




でも裏を返せば、そうでもしないと互角にならないということ。
奇襲に保護者の献身的なサポートである圧力光線、脱皮直後のスピード低下、再生直後の体力低下。

確かに私達は何一つ為せないことばかり、之で殺せんせーは殺されて地球は救われる、なのに何故か厭だ。




「兄さん、俺はおまえより強い」




一番近くで居たE組(わたしたち)が殺したかったのにね。
そんな変な意地を持つんだ、まだ殺られちゃいけない。私の頭の思考にも、皆の思いにも合わないから救けてあげる。




「シロさん、この暗殺方法を計画したのはあなたでしょうが……ひとつ、計算に入れ忘れてる事があります」

「無いね、私の性能計算は完璧だから。殺れ、イトナ」




シロの言葉を合図に床が壊れる程に衝撃を与えた攻撃を殺せんせーに向けて放った。

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ろい(プロフ) - 零さん» ひぇっ、恐れ多いです…。今週の更新はあまり出来ませんが来週は頑張ります!!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年6月20日 23時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃめちゃ面白いやんけ……暗教も文ストも好きだからめっちゃ好き……))更新無理しない程度に頑張って下さい!楽しみしにしてます!!! (2019年6月20日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 柊まふさん» 最高と言っていただけるなんてすっごく嬉しいです!今、書き直しをしているのでまた1から読んでみてみるのも面白いかもしれません、是非どうぞ! (2019年5月23日 6時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 最高です!更新 楽しみです! (2019年5月22日 16時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 無気力さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろい | 作成日時:2019年4月14日 20時

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