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「では、"律"とお呼びください!」
昨日に今日、彼女は随分とE組に馴染んだ様に思える。
関わりこそはしないけど、遠くから見ていて見違えるように笑い、話している姿を見てそう直感した。
「上手くやっていけそうだね」
「……」
「んー、どーだろ」
潮田くんの言葉に反応を示したのは赤羽くん。私は反応こそはしないものの、前にいる彼女の姿を目では捉えている。
「寺坂の言う通り、殺せんせーのプログラム通り動いてるだけでしょ。機械自体に意志があるわけじゃない」
「そうだね〜。
今日も少しだけ居残りをすべき、かな。
__________
「この教室は最高の実験場。怪物殺しの結果を出せば、もたらす利益は数兆円だ」
傲慢だけど、異能力も何も持たない一般の人間が、その人間に開発された機械が戦争なんて莫迦みたい。
「
「………はい、
その瞬間、"律"が消えた。
__________
後日、また彼女は元通りだ。
「"生徒に危害を加えない"という契約だが今後は改良行為よ危害と見なすと言ってきた。
君等もだ。"彼女"を縛って壊れでもしたら賠償を請求するそうだ」
「烏間先生、如何にかならないんですか?」
「…開発者の意向だ、従うしかない」
開発者の何が偉いんだろう。私利私欲のために彼女を作っただけなのに。
「………攻撃準備を始めます、どうぞ授業に入って下さい殺せんせー」
…
そして銃を出す部分が開いたと思えばそこには花が提示された。
「……花を作る約束をしていました。
殺せんせーは私のボディーに計985点の改良を施しました。そのほとんどは開発者が暗殺に不要と判断し、削除·撤去·初期化してしまいました。
しかし、学習したE組の状況から"私個人"は協調能力が暗殺に不可欠な要素と判断し、消される前に関連ソフトをメモリの隅に隠しました」
其れはきっと"律"だからこそ出来たこと。
「素晴らしい、つまり"律"さんあなたは、」
「はい、私の意志で
にこりと笑った彼女は昨日の律だった。
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ろい(プロフ) - 零さん» ひぇっ、恐れ多いです…。今週の更新はあまり出来ませんが来週は頑張ります!!これからもこの作品をよろしくお願いします! (2019年6月20日 23時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - めちゃめちゃ面白いやんけ……暗教も文ストも好きだからめっちゃ好き……))更新無理しない程度に頑張って下さい!楽しみしにしてます!!! (2019年6月20日 22時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 柊まふさん» 最高と言っていただけるなんてすっごく嬉しいです!今、書き直しをしているのでまた1から読んでみてみるのも面白いかもしれません、是非どうぞ! (2019年5月23日 6時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
柊まふ(プロフ) - 最高です!更新 楽しみです! (2019年5月22日 16時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 無気力さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年5月21日 21時) (レス) id: 221a5d6f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2019年4月14日 20時