L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ10)

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L社職員とこの世界での立ち位置ページ10

Aside

ジョシュアさんのところに帰り、現在お祝いパーティーをやっていた
やる意味あるか？

「えー、本日はお日柄もいい事で…ごめんめんどくせぇわ」
『いや、いいんですけど』
「まぁ、あの。えっと…」

何をしどろもどろになっているんだ

「お隣にいる人は誰ですか？」
「お、おい。余計なことを聞くなよ」

成程、隣にいる赤ずきんさんについてか

【…私はただの傭兵よ。好きに呼びなさい】
「じゃあ、赤ずきんちゃんって呼ぶわね」
【…】

そういや、赤ずきんさんはおばあさんを殺されて傭兵になったんだったな
そういや、ジョシュアさんがいないな

「お前ら、飯出来たぞ。座れ」
「はいはい」
＿＿＿＿＿＿
その後は楽しい食事会をした
部屋に散乱したゴミを赤ずきんさんと一緒にに片付けている

【…ねぇA】
『はい』
【私の他に誰か見なかった？】
『…死んだ蝶の葬儀はみましたね』
【あのクソ野郎か】

相変わらず口が悪いな

【……貴女、どうやってこの世界に来たの？】
『…血の風呂の中に取り込まれ、気づいたらここにいました』
『貴女はどうなんですか？』
【…あの日、沢山の化け物達が暴れていたじゃない】

化け物はお前だろ

【私は、管理人に依頼されてそいつを討伐しようとしてた】
【けどね、世の中には意外と不思議なことがあるのね】
【そいつがいる場所に向かおうとしたら、自分の真下に魔法陣が浮き上がったの】
【それで、気づいたらここよ】

魔法陣、魔法か。魔法少女の類とは思ったがな

【けどまあ、死ぬよりかはマシよ】

死んだ方がマシだったが

【…今、死んだ方がマシだったって思ったでしょ。バレてるわよ】
『そうですか』

窓を見れば辺り一面暗かった

『私はそろそろ寝ます。おやすみなさい』
【えぇ、おやすみ】
＿＿＿＿＿
シャツ、ズボン以外の服を脱いでベットに寝っ転がる
今日は色々なことが起きたな
赤ずきんにあったというだけで"色々あった"と言える

[貴女の命に関しては先約がいるの]

『………』

赤ずきんさんが言った言葉を思い出した
あの"先約"の意味、さっき聞いておけば良かったな
契約の内容はきっと「Aさんを死なせないで欲しい」こんなところだろ

けどもう生きる理由がないじゃないか
大切の物を失い、周りにあるもので生きる理由を無理矢理作っても気力も湧かない

この世界は、私の生きる理由があるのか？私は誰かに必要とされる日が来るのだろうか？

………寝よう