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ライオ side

試練の様子は進覚者選抜試験に使う鏡を使用している
だから会話も筒抜けだ
だが、Aが異世界から来たというのも納得いくようになってきた
魔物と説明出来ない化け物達と面識があるなら彼女の言う通りだろう

「…本当に大丈夫だっていう保証はあるんですか?」
「大丈夫だ。アイツならいける」
「…」

ソフィナが心配そうにこちらを見ているが特に気にしない
あの化け物、いや、赤ずきんの傭兵に勝てるかは分からないが何となくの自信もいいだろう?

だが、Aが言った「私はそう育てられたので」この発言がなんだか胸の中で引っかかるな
それほど過酷な場所だったのか?

赤ずきんとの雑談が終わり、ようやく戦闘が始まった
やはり、不思議な武器だな。銃というのは
人の目には見えない程の速さで攻撃する
そんな攻撃をAは避けたりはね返していた

「…あっちがバケモンなんじゃねえの?」
「それは同感だ」
「女性にこう言うのはダメですが、そうですね」

自分の身の丈を超える程の大剣を軽々しく振るうのは本当に女性なのか疑うが、これは男前ではない考えだな

しばらく戦闘が続いた
鏡の中には必死に戦うAの姿が見える
腹に銃弾2発近距離で打たれ、腕には鎌が1度突き刺さったからか、もうボロボロの状態だ

「ウォールバーグさん。今すぐに試練を中止して下さい。このままでは死んでしまいます」
「…大丈夫じゃ。大丈夫じゃよ」

ウォールバーグさんがそうなだめているが大丈夫ではなさそうだ

Aの頭に銃が突きつけられた
そしてAがその銃を掴んだ

〈狙い、定めて下さいね〉
〈…ッ!〉

あいつは何をしようとしているんだ
Aは死んだ目で赤ずきんをジっと見ている

〈……撃たないんですね〉
〈…貴女の命に関しては先約がいるの。だから無闇に殺すことは出来ない〉

先約?
Aは諦めたそうだ

〈そうですか〉
〈なら、期待外れだ〉

Aはそう言い、赤ずきんの腕を切った
…やはり、こいつは化け物なのかもしれない
_____
Aと赤ずきんが帰還し、周りは静寂に包まれていた
今日は何かと男前じゃないところが多いな
最初に喋ったのはウォールバーグさんだった

「2人共お疲れ様。Aよ、お前は試練合格じゃ」
「赤ずきんもよく頑張った」
『…お褒め頂きありがとうございます』
【…ふん】

気まず〜

その後、おばあさんは解放して。Aはちゃんと帰った

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みきりねこ(プロフ) - チョコミントアイスさん» 最高っすねぇ〜 (3月29日 22時) (レス) id: 07c0467348 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミントアイス(プロフ) - 好き×好きは最高だぜ〜! (3月29日 21時) (レス) id: 4c4c6fd317 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みきりねこ | 作成日時:2024年3月1日 18時

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