L社職員さんが魔法界に来たようです【MASHLE】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:142 hit、合計:13,563 hit

・ページ5

A side

大変なことになったかもしれない
鎮圧が終わった後、周りから何故かバッシングを受けジョシュアさんに連れ去られ、外には野次馬達がうじゃうじゃといる

「…何してくれんだよ」
『…』

何かやってしまったか？

「線がないお前が外に出たら"また"俺らが狙われるじゃねぇか！！」
『…また？』
「そのせいでばあちゃんが魔法局に連れてかれちまったじゃねえか！」

アザがないとダメなことがあるのか？
それにまたとはなんだ

「ユミに似ているから目をつぶってやったが、中身までは全然にてねぇな。いや、いっそここで殺した方が早いか？」
『…あの、アザがないとダメなことがあるんですか？』
「…は？あるに決まってんだろ？この世界は魔法がつかなきゃ生きて行けねぇよ」

そうか
だからさっき私は奇異な目で見られていたのか
それでおばあさんが連れされたのは何故だ？

「やっぱ、お前なんか庇うんじゃなかった」
「お前をここで殺す」

ジョシュアさんはそう言い杖を構えた
話せる状態ではないか

「行け、《ペイn『ふっ』…あ？｣

ジョシュアさんが何か喋る前に杖を折ってしまった
掴む程度にするつもりだったのに

「おいおい、嘘だろ？普通だったら杖は折れねぇって。マジックとかでそうやってるんだろ？」
『…自分で触って確かめて見てください』

ジョシュアさんは折れた杖を触ってさらに表情は暗くなった
杖ごときでそんな落ち込むか？

『…質問します。何故、おばあさんは連れてかれたんですか？』
「…ばあちゃんは、お前に似た孫を持っていた」

淡々と話始めた

「お前に似ているのは線がないのも同じだった」

ジョシュアさんが話していくにつれ、声が上擦ってきた

「この世界ではな、線がないと殺されちまうんだ」
「アイツには線がなかったけど、俺らは必死に隠しとうしたんだ。アイツは俺らの生きる意味同然だからな」

…この人も生きる意味を失った人か
そして、この世界のユミと似ているというのもかなりの皮肉だ

「だが、嘘って言うもんはいつかバレる。後は言わなくても分かるだろ？」
『…まあ』

窓からガンガンと叩く音が聞こえる
窓の外には紙を咥えた梟がいた
初めてみたな

「！？。コイツってライオさんとこの梟か？」
「……お前宛だ。読め」
『はい』

内容は明日、あの化け物について色々と聞きたいから魔法局に来いとの内容だった

「…行くのかよ。立ち向かっても勝てない相手だぞ」
『行きますよ。勝ちにも行きません』